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響き合う想い。屋久島からお届けする小さな月のネックレス” #屋久島でつくる結婚指輪

海の月ネックレス

お名前と響き合うように、大切な記念のジュエリーをお選びいただきました。

 

屋久島の海からいただいた貝殻とイエローゴールドを組み合わせた、小さなネックレスです。

チェーンはいつもよりも少し太くして、オーダーメイドでお仕立ていたしました。

 

海と月と。

島で暮らし始めてから、そのリズムがとても近しく感じられるようになりました。

 

ふとしたとき、何気なく空を見上げると、そこに月が輝いている。

それだけで、なんだか幸せな気持ちに包まれます。

 

それは、はるか昔から変わらず、わたしたちが抱き続けてきた大切な想いなのかもしれません。

 

月の大きさは約7mm。

裏側にイエローゴールドを合わせてあるので、手に取ると、しっかりとした重みと手触りが伝わってきます。

 

夜光貝は貝殻の個体や切り取る場所によって色彩が大きく異なるのですが、

今回、本当に素敵な表情に出会うことができて、とても嬉しい。

 

夕暮れ時の光にかざし、ゆらゆらと角度を変えてみる。

そのたびに放たれる、その世界に一つだけの輝きに、わたしも思わず魅入ってしまいました。

 

大切なプレゼントにお選びいただき、本当にありがとうございました。

ネックレスはケースに収め、リボンを巻いて梱包いたしました。

お手元に届く頃には、ちょうど三日月が空に浮かんでいるかもしれません。

 

秋の空に眺める月あかりのような、あたたかな喜びが広がりますように。

 

屋久島サウスのアトリエから、

素敵なご縁に、ありがとうございました。

 

海の月ネックレス 18k yellow gold, island shell

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547

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シンプルなフォルム 時間との調和 #屋久島でつくる結婚指輪

おふたりとともに紡いできたイメージが、少しずつ確かな形を帯び始めている。

鉄鋼ヤスリで粗く削り落としたシャンパンゴールドの質感は、しっとりと麗しい。

 

リングを作業机に置き、さまざまな角度から眺めてみると、そこには幾つもの異なる表情が浮かび上がっていた。

 

ベーシックなストレートのアウトラインではあるが、側面から伸びる傾斜が重なり合うポイントが移ろい、水面をたゆたう波のようにおおらかなラインを描いている。

それは、大好きな海と月のリズムであり、同時に、島の暮らしの中で出会う季節や天候、そして時間の巡りでもある。

 

限りなくシンプルなフォルムの裏側には、どこまでも複雑で壮大な調和のようなものが息づいていることを、島の自然に学んだのは、自分自身でもとても意外なことだったように思う。

 

この小さなリングの中に、流れゆく水のように滑らかな時を宿すために、精緻な細工を重ねてゆかなくてはならない。

 

雨上がりのひととき。

久しぶりに空に虹を眺めた。

 

ここにあることがあたりまえのように感じられるようなリングになればいいと思う。

 

シンプルを、特別に。

憧れはいつも自然の中にあって、そのような想いをゆるやかに分かち合いながら、おふたりと繋がっているのかもしれない。

 

気がつけば、小さな作業机の前に座り、一日のほとんどを過ごしていた。

目の細かい鉄鋼ヤスリに持ち替え、同じようなタッチを何度も何度も繰り返していく。

シャンパンゴールドの破片が作業台の上に散らばり、デスクライトの光を受けて繊細な煌めきを放っていた。

 

ちょうど作業が一区切りついたところで手を止め、窓を開け放つと、九月も半ばに差し掛かろうとしているというのに、もわっとした暑気が入り込んできた。

山際には大きな入道雲がゆっくりと流れている。

ハイビスカスの生垣のそばでは、強い日差しを避けてネコが昼寝をしていた。

 

しばらく熱帯の湿り気を帯びた空気を吸い込んで、また作業机に向かう。

もう少しだけ、この長い夏が続けばいいのかもしれない。

一度きりの指輪作りを愛おしみながら、その大切な時間を細やかに刻んでいた。

 

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制作編

今を永遠に。シャンパンゴールドで紡ぐ結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

 

 

今を永遠に。シャンパンゴールドで紡ぐ結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

シャンパンゴールドに宿る静かな輝きを、緑の中で眺めるひととき。

まだ始まったばかりの道のりだけれど、こうしてふたつのリングが並ぶと、心があたたまる。

 

何もなかった場所に小さな時間が生まれ、いくつものタッチを重ねながら、形が育まれてゆく。

やがてふたつのリングは響き合い、ひとつになっていく。

 

出会うことって、本当に素敵だなと思う。

 

 

シャンパンゴールドは、秋に漂う深い余韻の光に似ているのかもしれない。

屋久島サウスを包み始めた豊潤な色彩を眺めながら、おふたりの結婚指輪を作っている。

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

 

わたしたちの出会いはいつも奇跡のようで、

あるいはそれは花のように美しく、儚いものなのかもしれない。

 

今を永遠に。大切な想いを小さなリングに。

指輪作りへの夢は、ずっと変わらない。

 

一年ぶりの彼岸花が、いつもと同じ場所に咲いた。

 

激しい雷雨の翌朝にぽつりと咲いたツユクサ。

何気ない喜びを分かち合える誰かがそばにいると、日々は安らぎに満たされる。

 

2本のリングを金槌で叩いていくと、コンコンと心地よい音がアトリエに響いた。

 

表面を、そして側面にも、しっかりと力を込めて均一に圧を加えていく。

表層に凹凸ができるまで、同じタッチを何度も重ねていく。

 

こうしておくと、シャンパンゴールドは組成をきゅっと引き締めるようにして、硬く丈夫なものとなる。

本格的な造形作業が始まる前の、いわば下拵えといったところだ。

これは仕上がりには見えない部分ではあるが、こうした小さな手仕事がとても大切だったりする。

 

これからおふたりに長く寄り添う結婚指輪だ。

確かな手触りと、そこに紡がれゆく安らぎを感じていただけるよう、じっくりと仕立てていきたい。

 

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制作編

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

みずみずしい癒し。おふたりの結婚指輪づくりが始まる日 #屋久島でつくる結婚指輪

月の美しい日が続いている。

9月になり、空の色彩はぐっと深みを増しつつある。

 

早い時間に目を覚ますと、窓の向こうには濃いオレンジ色に染まる朝焼けが広がっていた。

その光に魅せられて、アトリエから海の見える場所まで車を走らせ、空に浮かぶ月を眺めていた。

 

そういえば、夜明けの時刻もずいぶん遅くなってきた。

この島に暮らすようになってから、季節の巡りや海と月のリズムを、とても身近に感じられるようになった気がする。

 

あるいは、わたしたち自身もまた、その一部なのかもしれない。

そう思うと、力強い癒しに包まれる。

 

海からは湿った潮風が吹き上げてくる。

やがて太陽が雲の隙間から姿を現し、月のシルエットは少しずつ薄れていった。

 

ありがとう。

 

静かであたたかな心地に包まれながら、

アトリエに戻り、一日の作業に取り掛かることにした。

 

まずは、二本の細いシャンパンゴールドをガスバーナーの炎に包み、焼きなました。

表面が黒い酸化膜に覆われた地金をくるりとリング状に巻き、糸鋸で両端を目指すサイズに合わせてカットする。

お二人の結婚指輪作りが、いよいよ始まった。

 

リングの両端をぴたりと合わせ、融点の低い金属を流し込んで繋ぎ合わせるのだけど、炎の温度調整がシビアになるこの工程は、前半にして作業のクライマックスといえるのかもしれない。

高温下で繊細なリングが溶けてしまわないよう、最大限の注意を払わなくてはならない。

 

慎重に、そして思い切りよくタッチを進めていくうちに、心がすっと平らになっていくのがわかる。

この深く静かな場所が、とても好きだ。

まるで海のような穏やかさだと思う。

 

お二人も海の近くで暮らしているという。

ドライブの途中に水平線を眺めたり、何気なく月の満ち欠けを気にしたり、

わたしと同じようなリズムを感じながら、日々を過ごしているのかもしれない。

 

劇的な瞬間ではないかもしれない。

けれど、それはいつもわたしたちを、そっと包んでくれている。

空気の中に漂う神秘のようなものがある。

お二人の結婚指輪も、日々にみずみずしい彩りを添える癒しのようなものになればいいと思う。

 

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結婚指輪をお届けしたおふたりと、屋久島で初めてお会いしました! #屋久島でつくる結婚指輪

「夏の屋久島でお会いしましょう」

おふたりと約束をしていました。

「届いた結婚指輪をつけて行きます」

 

ついに想いが叶った日。

夕暮れが静かに訪れ、熱帯の湿度があたりを満たしていました。

 

空港に到着し、車を手配したその足でアトリエまでお越しくださったおふたり。

「はじめまして」と挨拶をして、握手を交わしたのですが、

なんとなく、初めてお会いするような気がしない。笑

 

指輪が出来上がるまで、これまでずっと、本当にたくさんの言葉を交わしてきていたので、それもそうなのかもしれません。

 

「とてもいい感じです!」と、ほんの少し気恥ずかしそうに、指元にきらりと輝くリングを見せてくれました。

なんだか、三人で育ててきた花が咲いたような、心躍る瞬間でした。

 

お仕立てした結婚指輪は、お二人の出会いや重ねてきた時間をモチーフにしたデザインで、

そのストーリーを直接伺うことができたのも、嬉しかったです。

 

「今年作った中でも、とりわけこだわりがありました。」と、わたしも制作秘話のようなものをお話ししました。

 

気がつけば、窓の向こうは、すっかり暗くなっていました。

「明日は森を歩いて、その次の日にはシュノーケリングをする予定があるので、早く夕食に行かないとですね」

と楽しげに話しながら、おふたりとサヨナラをしました。

 

見上げると、丸い月が空に浮かび、夜空を驚くほどに明るく照らしていました。

うん、きっと明日も良くなる。

 

少しずつ、一歩ずつではあるけれど、

やわらかな光に包まれる未来が、たしかに続いているように思えた、

癒しに満ちたひとときでした。

 

 

 

屋久島から皆さまへ、オーダーメイドでジュエリーをお届けしています。 #屋久島でつくる結婚指輪

屋久島のアトリエから皆さまへ。

 

Kei Nakamura Jewellery では、ひとつひとつオーダーメイドでジュエリーをお仕立てしているため、お届けまでに少しお時間を頂戴しておりますが、

アトリエには、定番のデザインや、わたしのお気に入りのリングを集めて、皆さまにご紹介しています。

 

素敵な出会いがありましたら、もちろん同じデザインでお作りすることもできますし、

素材やかたちをお好みに合わせてアレンジするご相談も承っております。

 

作品価格、デザイン詳細については、web siteよりご覧いただけます

 

皆さまの大切な想いから生まれたジュエリーたちです。

完成したリングは、バトンを受け渡すようにして、また新しいインスピレーションを運んできてくれます。

そうして少しずつ形を変えながら、長い時間をかけて育まれてきました。

 

屋久島にお越しの際は、アトリエにて相談会のご用意をいたしますので、ぜひ事前にご連絡ください。

遠方にお住まいの皆さまとは、メールやお電話を通じて指輪作りのお手伝いをさせていただきますので、お気軽にお声がけいただけると嬉しいです。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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どんなジュエリーに出会えるのだろう。

わたし自身も心が躍るオーダーメイドです。

 

大好きな花をモチーフに。

ご結婚の記念に。

サプライズのプロポーズに。

自分への小さな約束に。

 

喜びを、ともに分かち合いましょう。

 

皆さまの大切なジュエリーづくりを、

お手伝いできることが、わたしにとって何よりの幸せです。

 

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屋久島の季節を纏うように。島で出会う草花や海、月星をモチーフにしたジュエリーを作っています

 

インスタグラムでこれまで作ったジュエリーを見ていただけます!

満ちゆく癒し。ピンクゴールドとシルバーで紡いだ、菜の花の結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

朝露に包まれて、静かに寄り添うふたつのリング。

ピンクゴールドとシルバーで紡いだ、菜の花の結婚指輪。

散歩道で出会った小花のように、繊細に、清らかに佇んでいました。

 

日々の暮らしの中で、ふとしたときに出会う、きらきらと輝く瞬間が好きです。

 

庭先や散歩道に咲く季節の小花たちは、

さりげなく、それでいていきいきとした表情を纏っています。

潤いを帯びた朝の清々しい空気に包まれると、その一日を素敵に過ごせるような気がします。

 

島に早い春が訪れるころ、

黄色い光のような花が海風にゆらめきます。

日々をやわらかな喜びで満たしてくれる菜の花をモチーフに、お二人の結婚指輪をお作りしました。

 

彼女のピンクゴールドと、彼のシルバー。

朝の光がダイヤモンドに静かな煌めきを与え、彫刻模様にすっきりとした陰影を浮かび上がらせています。

散りばめられたピンクゴールドの粒は雫のきらめきのようで、

ふたつのリングは寄り添いながら、朝露の情景に溶け込んでいくように見えました。

 

菜の花の、さりげなく儚い雰囲気を纏うように、

ふたつ並べたお花は、いつもよりも小さくかたどりました。

リングも少しだけ細くして、手の中に収まりよく、繊細に仕上げています。

 

そのピンクゴールドの花は、シルバーリングに彫刻した模様の一部分を切り取ったようで、

彼のリングに刻んだ図柄は、彼女のリングが光を受けて映し出す影のようにも見えます。

 

おふたりとは、これまでたくさんの言葉を交わしながらデザイン作りを育んできたので、

こうしてそのイメージが形になったのが、本当に嬉しく、胸がいっぱいです。

 

大阪と屋久島を繋いで、サンプルを何度も送り合ったのも、今では楽しい思い出ですね。

いつもあたたかなお言葉をいただき、ありがとうございました。

 

お二人と、私と、そして屋久島とが出会い、

そこに新しいデザインが生まれた喜びに包まれています。

ふたつのリングには、まさに花が開く瞬間のような、奇跡の美しさが息づいているように思います。

 

山々を見上げれば、空には秋の訪れを感じさせる雲が広がっていました。

一年ぶりに眺める豊かな色彩が、新しい季節の訪れを告げています。

 

わたしたちもまた、新しい始まりを迎えることになりますね。

楽しい指輪作りをありがとうございました。

 

屋久島の癒しに満ちた祝福をおふたりに。

ご結婚おめでとうございます。

 

 

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制作編

癒し合う。大好きな花をモチーフに、結婚指輪を作ること。#屋久島で作る結婚指輪

 

屋久島-サンフランシスコ 大好きな植物でつながる、婚約指輪と結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

シダの葉とツワブキの花。

屋久島の大好きをモチーフにして、婚約指輪と結婚指輪をお仕立てしました。

 

緑の中でそっと重ね合わせてみると、そこに静かなぬくもりが響きました。

 

おふたりと大切な想いを分かち合えた幸せな日々に、心からありがとう。

 

 

遠くサンフランシスコから海を渡り、屋久島を訪れたおふたりにお会いしたのは、アトリエに藤の花が咲き始めた4月の終わりのことでした。

大好きな植物でつながる、結婚指輪作りの始まり #屋久島でつくる結婚指輪

 

5月になると白い百合が咲き、雨の季節が訪れ、島は紫陽花でいっぱいになりました。

やがて散歩道にハマユウの姿を見かけるようになったころ、指輪作りが始まりました。

台風が接近し、激しい風雨に包まれた制作の日々も、今となっては大切な思い出です。

 

想いあふれる、三つのリングが出会うとき #屋久島でつくる結婚指輪

 

海を越えて、遠く離れた場所に暮らしているのに、おふたりとはどこか親密な近しさを感じるのが、とても不思議です。

 

植物にそっと手を触れたり、森の澄み渡る空気を深呼吸したり、夕暮れ時の浜辺をただ歩いたり、

日々の暮らしの中に出会うささやかな喜びを大切に想う、そのやわらかな絆のようなものに支えられながら作りました。

 

大好きな植物を摘んで、指に纏うように。

出来上がった3つのリングは、自然から生まれたフォルムであり、同時に、おふたりを繋ぐ神秘的な“響き”であるのかもしれません。

 

シダのモチーフでつながる結婚指輪。

 

彼女のリングはプラチナとイエローゴールドのコンビネーションでお仕立てしました。

葉っぱをかたどったリングが、緑の中で軽やかに、麗しく佇んでいます。

 

彼のリングは、しっかりとしたフォルムで、力強い。

イエローゴールドで繋がりを持たせ、表面に一本のシダの模様を深く彫り込むと、そこに素敵なつながりが生まれました。

 

夏の深い色彩の中で、小さなリングからは、いきいきとした響きが伝わってきます。

今、島ではハイビスカスが満開です。

 

お花のリングと一緒に手の中で重ね合わせてみる。

すると、そこに小さな屋久島が生まれたようで、心ときめきました。

 

細いゴールドの線とプラチナの組み合わせは、どこまでもシンプルで心地よい。

ハイビスカスの生垣を抜けて届く朝の光を受け、イエローサファイアが静かで落ち着いた輝きを纏っています。

 

重ね合わせたり、ひとつでつけてみたり、少しバランスを変えてみたり。

なんだか庭先の植物を眺めているようで、日々の装いが楽しくなりそうですね。

 

移ろいゆく季節が育む豊かなリズムのように。

おふたりの暮らしにやさしく寄り添う指輪となれば、何よりも嬉しく思います。

 

島はまだまだ暑い日が続いていますが、

その中にふと涼やかな風や、愁を帯びた色彩に出会うようになりました。

ナスやオクラを大切にいただきながらも、かぼちゃの煮物が美味しく感じられるこの頃です。

 

そういえば、最初にメッセージをいただいたのが冬だったので、指輪がおふたりのもとに届いてしばらくすると、一年がめぐることになるのでしょうか。

 

巡りゆく季節のように、いつも新鮮で、そしていつまでも変わることなく、お互い暮らしていけると素敵ですね。

 

ご結婚おめでとうございます!

 

屋久島から、抱えきれないほどの祝福をおふたりに。

 

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シダの指輪 シダ模様の指輪 ツワブキの指輪

material: 18k yellow gold, platinum, yellow sapphire
size: square 2.4mm、7mm flower, 7mm leaf

Delivery time is within 2 months.
Make by custom, One-of-a-kind.

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約2ヶ月。

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屋久島-サンフランシスコ 大好きな植物でつながる、婚約指輪と結婚指輪 #屋久島でつくる結婚指輪

2025年、夏。おふたりとともに紡ぐ、結婚指輪づくりの日々 #屋久島でつくる結婚指輪

近所にある小さな森を散策し、アトリエに戻ったのは昼を少し過ぎたころだった。

夏の光はまだ、島の至るところに漂っている。

木々を見上げたときの眩しさや、水面のたゆたい、鳥たちの囀り。

島が奏でるリズムがまだ体の中に留まっているのを感じながら机に向かい、この日の作業を始めることにした。

 

大切な工程を迎える前には、散歩をしたり海に入ったりして、ひとときの時間を過ごすことが多い。

島で暮らすようになり、自然の中に身を置き、その躍動感を帯びた静けさに波調を合わせるのが好きになった。

 

2025年の夏を味わうように、おふたりの結婚指輪を作り進めてきた日々は、わたしにとって、とても大切なものとなった。

 

島の季節が、いつもやさしく包み込んでいてくれている。

 

作業机に向かい、削り出しを終えたシャンパンゴールドのリングを並べ、少しの間じっと眺めた。

まず、一本を朴炭の上に置き、ガスバーナーで大きな炎を回しかけた。

 

シャンパンゴールドが柔かくなったところで、鉄の型枠に置き、木槌を使い圧力をかけるように曲線を与えた。

 

まだ粗いタッチにすぎなかったが、そこにはひとつの流れが生まれていた。

指もとを優しく包み込んでくれる、水の流れだ。

それは、わたしたちが長い時間をかけて一緒に思い描いてきたフォルムだった。

 

そして、もう片方のリングにも同様のタッチを加えていくと、

そこに響き合うリズムのようなものが芽生えてきた。

 

キラキラとした時間は、突然やってきた。

一輪の花が咲いたような、美しい瞬間だった。

 

造形がひと段落した二本のリングを庭先に持ち出し、そのシルエットをハイビスカスの木陰で眺めた。

ガラストレーの中でそっと重ね合わせると、シャンパンゴールドが島の色彩を映し、七色に輝いていた。

 

この先にまだいくつかの工程が控えているのだけど、

それでも、素敵なリングに仕上がる未来を、はっきりと思い描くことができた。

 

リングは、流線型のフォルムをまといながら、同時に、形のないおふたりの大切な想いでもあった。

 

長い道をともに歩み、ようやくここまでやってきた。

完成が楽しみでならないが、この先もじっくりと育んでいこう。

 

本当に、ゆっくりとした島のリズムだけど、

いつもあたたかく見守っていてくれて、ありがとう。

 

海を越えておふたりと分かち合ってきたこの夏を、

少しだけ名残惜しく感じながら。

 

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制作編

シャンパンゴールドで紡ぐ夏。ふたつのシルエットが響き合うとき #屋久島でつくる結婚指輪

シャンパンゴールドで紡ぐ夏。ふたつのシルエットが響き合うとき #屋久島でつくる結婚指輪

そういえば最近、美味しいカボチャもいただいたし、空気は澄み渡り、星空も綺麗になってきた。

それでも屋久島はまだまだ暑い日が多いけど、おふたりはどんな夏を過ごしているのだろうか。

 

そうか、もう8月も終わりなのだ。

 

 

ゆっくりと島のリズムで進むオーダーメイドだけど、

おふたりと同じ季節を分かち合えるのは、何よりも嬉しい。

夏への憧憬、シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

 

さて、

指輪作りも、いよいよ折り返し地点に差しかかった。

二本のリングのシルエットを決める大切な工程になるので、一つ一つのタッチを丁寧に重ねていきたい。

彼のリングは、ほんの少し丸みを帯びるように削り出した。

リング表面を巡るラインのエッジは、まだそれほど強く立たせていない。

全体的にやわらかな印象を保つように作り進めているのだが、それでも太陽の光の下で眺めると、そのフォルムに沿って、くっきりとした陰影が浮かび上がっていた。

 

彼女のリングは幅を細くし、エッジをわずかに際立たせて、リズミカルで動きのあるフォルムに仕立てていく。

二本のリングを並べ、お互いのバランスをとりながら、交互に削り出していった。

まずは目の荒いヤスリで大きく形をとり、そのあと精密ヤスリに持ち替え、表面の同じ場所に何度も小さなタッチを重ねていく。

 

それにしても、こうして並べてみると、サイズも結構違っていて。

眺めていると、なんだかほっこり。

 

作業台の上には、削り落とされた金属片が散らばり、キラキラと輝いていて綺麗だった。

 

リングが完成するのも待ちきれない。

けど、この夏をもう少し楽しみましょう。

 

楽しい時間は、またまだ続きます。

 

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夏への憧憬、シャンパンゴールドの結婚指輪作り #屋久島でつくる結婚指輪

シャンパンゴールドを金槌でコンコンと叩き、そのあとにくるりと巻いてリングのかたちにした。

少し細く造形した両端をぴたりと合わせ、窓外に響く夏の音に耳を澄ませながら、ガスバーナーの炎に包み、ゆっくりと熱を回した。

 

ときどき庭先に出てハイビスカスを眺め、カフェオレを淹れて少しずつ飲み、簡単な昼食をさっと作ったりしたけれど、

それ以外の時間は日中ずっと机に向かい、作業に夢中になっていた。

 

 

それにしても、暑い日が続く。

どこか幻のような儚さを帯びた夏の叙情に包まれながら、おふたりの結婚指輪を作っている。

海と太陽、シャンパンゴールド。おふたりの結婚指輪作りが始まるとき #屋久島でつくる結婚指輪

 

最初は彼女のリングを予定のサイズに合わせ、そのあとに彼のリングを。

少しずつ、少しずつ、同じ工程をなぞるようにタッチを重ねていく。

 

おふたりの結婚指輪は、お揃いの素材とデザインでかたちづくるのだけど、

サイズはもちろん、リング幅や、表面に走るラインの角度など、細部に微妙な変化を加えながら工程を進めていく。

 

彼と彼女とは、これまで何度かビデオ越しにお話しすることができたので、その時の印象も指輪作りの大きな助けになっている。

 

おふたりそれぞれの時間と手に自然と馴染み、

そして、そのふたつのリングが補い合い、ひとつになるような。

確かなつながりを感じる“響き”のようなものも大切にしたいところだ。

 

リングを作っていると、いつも思うのだけれど、

デザインは常に、おふたりがともに歩む時間を映し出すように出来上がっていくのかもしれない。

 

いくつかの作業を経て、炎のススや叩き跡の残るリングの表面をざっと綺麗に磨き上げた。

まだまだ作業は始まったばかりだが、シャンパンゴールドのやわらかな色彩が浮かび上がり、心が静かに弾む。

小さなリングに宿る、この躍動のような力強さは、ゴールドならではの魅力であるように思う。

 

おふたりにも手に取っていただきたいなと、ふと海のずっと向こうを想う。

どこかはやる気持ちを抱きつつも、その日の作業を終えることにした。

 

 

日が暮れて、ようやく涼しくなってきたころ。

「たまには少し遠出をしたいね」と妻と話し、島の東側まで車を走らせた。

 

大きな川辺に浮かぶように佇む山々のシルエットは、やっぱりこの夜も美しくて。

本当に何度も、妻と一緒にこの風景を眺めているけど、

ずっと変わらないものを前にして、今という時間への愛おしさがいっそう深く感じられた。

 

島のこの時間にしては珍しく、通りには人も行き交っている。

港のほうからは、濃い潮の香りが漂ってくる。

食堂のあかりに向かって歩いていると、猫が目の前を素早く通り過ぎた。

橋に装われたささやかなイルミネーションに心が躍る。

 

こうして夏の日々は、今年もまた、ゆるやかに、そして印象的に刻まれていくのだった。

 

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