今日はまだ暗いうちからのジュエリー作りです。
昨日、削り出してアウトラインを整えたプラチナリング を作業台に準備して、
いよいよ始まる装飾加工を前に胸が高まった!
それはピリリとした、心地の良い緊張感だった。
準備したのは細い鉄のタガネと小さな金槌。
この二つの道具で彼のリング、その一部分に凸凹模様を施してゆきます。
スタンプを押すように、コンコン。
少しずつ道のりを進むように、コンコン。
優しく、そして力強く、ゆっくりと、リズムに乗って、
何度も繰り返してゆくと、
リングの上半分、その半分のエリアに、ゴツゴツとした模様が現れた。
石のような、岩肌のような、
有機的なテクスチャーは彼とデザインの打ち合わせを重ねに重ねて作り上げたもので、
イメージの元になったのは、お二人の大好きな山の表情、質感なのです。
お二人が出会ったことや、今一緒に楽しんでいること、そしてこれからの未来のこと。
お二人が伝えてくれて、
わたしがデザインする。
そんなシンプルな指輪作りの工程が、
3人にとっての一度きりなのだと思うと、
ラインでのメッセージや動画のやりとりまでもが、
とびきり貴重なものに感じました。
時間は流れてしまうけれど、
それは思いとなって留まって、
思いが形を作りお二人の指輪が出来上がります。
制作編
出会い編
長崎から屋久島へ、夏休みの結婚指輪相談会。ゴールド×ダイヤモンド、オーダーメイド婚約指輪作りの物語。山登りが好きだから!
夜が明ける頃、雨も止んだ。
さて、土曜日はしずくギャラリーの日です。
ギャラリーに行くと、朝の強風でバナナの木が倒れてしまっていたので、
急遽果実を収穫して軒先に吊るしておきました。
季節外れで、かなり早い収穫となったけど、食べることができるといいのですが。。
11月も終わりに近づいて、
いよいよギャラリーの今年度オープンもあと1回となりました。
ここで出会った皆さまがいて、
ここで生まれたジュエリーがあって、
百合の花が咲いて、プルメリアが咲いて、
バナナも柿も実りました。
今シーズンも本当にありがとう。
これからもしずくギャラリーをよろしくお願いします。
ギャラリーからすぐの散歩道にて。
明日も素敵な1日となりますように。