海の向こうに暮らすお二人に届ける結婚指輪が出来上がった日。
雨の屋久島より。
さっそく庭先に持ち出して眺めていると、ぽつりぽつり、指輪に雨の雫が宿った。
あれあれと思ったけれど、紫陽花もシャンパンゴールド雫も、島の一部分のように感じられて、しばらくそのままでいることに。自然の作り出すリズムは相変わらず心地よい。
梅雨の真っ只中で色濃くなるこの色彩、この潤いとともに、お二人に結婚指輪を届けよう。
そういえば、端々に島の息吹を感じる時間だったなと、お二人と一緒に進めた指輪作りのいろいろを思い出していた。
「島の暮らしで馴染み深かったシダの模様を装飾したいのです。」と言ってくれた彼女。
島の緑を刻み込むように、シダの模様はリングの内側にレイアウトいたしました。
夏が近づいて、シダの葉もずいぶんと大きくなり
しずくギャラリーは雨の恵みで緑モコモコに!
お二人とはここで初めてお会いしました。
屋久島でお仕事をされていた彼女。
いよいよ島を発つことになり、
そんな彼女を迎えに来てくれた彼。
素敵だった3月の思い出。
たくさん詰まった想いがあって、わたしもお気に入りとなったお二人の結婚指輪。
ストーリーを思い出しながらもう少し眺めてみよう。
2.3mm and 1.5-20,mm wave ring in platinum
キラキラと輝く表面仕上げ
waveのデザイン
シャンパンゴールド
わたくしにとっても初めてのデザインにワクワクしながら作業机に向かっていたのを思い出す。
婚約指輪とのマッチングを考えて、彼女のリングは表面はピカピカに磨いて仕上げましよう!
そうLINEすると、
彼のリングもピカピカでお揃いにお願いします。
一瞬でメッセージが返ってきたのが、なんともほっこりで印象的だったなあ。
お二人の“好き”を集めていくうちに、いつもお二人だけのデザインが出来上がるのがオーダーメイドの素敵なところだと思う。
彼女のリング。
細いところから太いところへと変化するリング幅を、カーブの大きさを、できるだけ抑え気味に造形したのが良かった。
ギャラリーでひらめいた切り込み模様のアイデアもあったし、
ずっと温めてくれていた指輪のイメージもあったし、
いよいよかたちになりましたね!
いつもインスタグラムを見てくれていてありがとう!
彼のリング。
彼のリングは均一幅で、しっかりと丈夫に仕上げました。
2.3mm幅と繊細なデザインではありますが、手にするとグッと確かなゴールドの質感を感じます。
屋久島では釣りなどされていたようですが、アウトドアでも指輪活躍されてくださいね。
高速船で島に到着してその足でギャラリーに来てくれてありがとう。
初めてかなと思ってたら、島には半年でもう3回目と聞いて愛の力に驚きました!笑
そして晴れ間が広がってきた。
またこの空の下で会いましょう。
ご結婚おめでとうございます!
楽しい指輪作りをありがとうございました。
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制作編