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お二人のストーリーからデザインが生まれる。オーダーメイド、柔らかラウンドシェイプ の結婚指輪、制作編 

彼と彼女、そしてわたし。これまで歩んできた結婚指輪作りも、もう半ばを過ぎたのかな。一緒に作り上げたイメージがいよいよ形になってゆく時間はなにものにも変えがたく、楽しい。

彼のスクエアシェイプ とこれから造形を始める彼女のラウンドシェイプ 。アウトラインの違いも大切なアクセントだ。出来上がる指輪は二つで一つになるようなイメージだからだ。

ジュエリー作りで生まれた繋がりにありがとう。お二人と旅するように結婚指輪を作ること。#屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

結婚指輪作りって、お互いが一緒に歩むことを決めて、かなり最初のうちに取り組む共同作業だろうと思う。

いざ、好きなデザインをピックアップしてみると、当たり前のようにそれぞれが違っているのも面白くて。

あ互いの“好き”を隣り合わせると補い合いが生まれて、繋がり一つになる様子を微笑ましく思いながら、いつも作業机に向かっています。

 

プラチナのリングに手を加える度にお二人らしくなってきた。ときおり並べて佇まいを眺めてはまた作業に戻る。彼女のリングは柔らかな手触り感に仕上るだろうか。今日は手の中で息吹を確かめながら進める造形作業を。

 

「全体を柔らかなラインが包み込むようなフォルムが好きです」

しずくギャラリーで彼女が伝えてくれた。彼女のリングはラウンドシェイプ のデザインで。体の一部になるような指輪のイメージをずっと大切に抱いてくれていたようで、とても印象的だった。

丸くて柔らかく。そして、すっきりとシャープに。

お二人の大切なモチーフとなっている月桃についてはもう少し先のお楽しみに。

表面をできるだけ丸くして、内側も柔らかに、そして太さに抑揚を与えたプラチナリング。これまでいくつも作ってきたはずだけど、初めての形であることに気がついた。オーダーメイドの結婚指輪作りでは、つけてくれる人の数だけオリジナルが出来上がるのだと思う。

なるほど、お二人のストーリーからデザインが生まれるのだ。

夕暮れ時、海とプラチナリング。

アウトラインを爽やかな光の下でチェックして、

うんいい具合です。

明日もきっと良くなる。

 

屋久島でつくる結婚指輪