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朝の海とプラチナとシャンパンゴールド。屋久島リズムでお二人の結婚指輪をつくること。

屋久島サウスのアトリエです。プラチナとシャンパンゴールドそしてプラチナがくるりとリングになった1日の終わりに。

お二人の今日はどうだっただろうか。連日の澄み切った空。新緑のモコモコ。同じ島に暮らすお二人と季節を分かち合いながら結婚指輪を作るのはいつも楽しい。

屋久島ノースの海とジュエリー作り。春の祝福をキャッチしながら、お二人の結婚指輪を作っている

朝はまだ暗いうちに車を北に走らせて、夜明けと共に海に入ってからアトリエに戻ると10:00のチャイムが、そしてジュエリーづくりを始めるのが最近のリズムだ。何気ない余白の時間がインスピレーションに満ちている、屋久島の暮らしにありがとう。

なかなか長い日だったなと、今日は時間を遡りつつ。

日暮れどき。プラチナとシャンパンゴールドがうまく接続。ほっと一安心して、ぐつぐつと湧き立つ薬液の中にリングを眺めている。

ほんの少し前。素性の異なる二つの金属を繋ぎ止めるもう一つの金属は表面には見えてこない。融点が低いため、バーナーの炎の中が一定の温度になると、するりと液体に変化して境界面を流れてゆく。そのタイミングを見計らって火をリングから外した。その瞬間、液体が固体に変化して、ゴールドとプラチナをぴたりと繋ぎ合わせる。リングはまだ真っ赤に熱を帯びている。やがて徐々に温度を失ってゆくリングを眺めていると、それが大地の呼吸のようにも感じられた。電子的な情報などよりもはるかに長い時間を佇んでゆく、たしかに、この小さなリングもまた地球のひとかけらなのだ。

夜明け。ノースの河口で朝日を眺める。穏やかな1日になりますように。

まだ暗いうちに。光の強いやつが一つあった。サウスの空に浮かんだ一粒の星がこれから始まる1日を導き迎え入れるように煌めいている。

 

屋久島でつくる結婚指輪

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