屋久島サウスのアトリエです。彼のリングとは同じラウンドシェイプで、でも彼女の暮らしにフィットするようにと細部の採寸を微妙に変えながら仕上げてゆくお揃い感。
シンプルというのは実に奥深い。その向こう側にたくさんのエッセンスが凝縮されている。
彼女とは屋久島で出会い、そしてお二人とは自然を大切にする気持ちで繋がっている。きっとシンプルな造形が大好き仲間でもあるのだろう。それはもしかすると自然に対するフィーリングと関係性のあることなのだろうか。雨を眺め、そして作業机に向かう日々もまたシンプルだ。
いつもすぐに忘れてしまうわたしの機能は、繰り返す季節やシンプルな日々の繰り返しをいつも新鮮に感じられたりすることに起因しているのだろうか、そんなことを最近よく考える。凸凹の果てにこそ見える景色も、もしかするとあるのかもしれない。
ときには自分自身をやれやれと思ってしまうこともあるけれど、それをささやかな多様性の一つとして受容してくれる屋久島に感謝しながら。
ずっと長くお使いいただくジュエリーといえば、間違いなく結婚指輪なのだと思う。繰り返す日々の暮らしの中で、いつも新鮮に感じることができる造形の姿が、なんとなくぼんやりと見え始めている。カタチを作り出すカタチの無いもの、という世界観。
今年もありがとう!大好きな小花。
雨の合間には作業をひと段落して散歩に出かける。
そしてまた激しく降り始めて急いでアトリエに戻るリズム。
グラジオラスも見かけるようになってきたし、プラチナリングも形作られてゆくし。少しずつではあるけれど、前に進んでいくムードがあるのはとても嬉しい。螺旋を描くように日々を過ごしてゆければいいと思う。明日の造形が今よりも少し美しくなっていると素敵だなと思う。
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