屋久島ノースで過ごす夕暮れ時と夜明け。海に入って、仲間と空を眺めて、色彩を心に刻んで。皆さま、どうぞ素敵な一週間を。
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4月 2022
宮古島ー屋久島、オーダーメイド結婚指輪制作記。大地と一つになるフィーリング
今なお新しい発見に満ちている、暮らし始めてもう10年以上が経った屋久島サウスです。新緑の山々を望む橋の傍らを少し歩いたところにツユクサが集まって、朝露を抱いて佇んでいた。
オーダーメイドで進めるジュエリー作りもまた、いつも新しい発見に満ちている。お二人が投げかけてくれるアイデアは、わたし自身の小さな想像の枠から自由であるからだ。インスピレーションに満ちた日々。慣れない作業にお付き合いいただいてありがとう。
アトリエの窓の向こうに、海の中からはるか山々に、新緑モコモコを眺めながら、爽やかな結婚指輪作りである。屋久島よりも南の島に暮らすお二人の結婚指輪づくり。
さて、アトリエです。彼のリングはスクエアシェイプ。でも極々緩やかにラウンドしたアウトラインなのはここだけのお話だ。
つけていてわからないけれど、知らないうちに体に心に響くような造形を目指しながら。
あと、内側も心と体に響く大切なところ。見えない部分の造形をがんばる。
こうして金属に直に触れていると、ゴールドとプラチナも大地の一部というか、自然から生まれたものなのだなとしみじみ感じることがある。冷たいはずなのだけれどあたたかくて、硬いのに柔らかで。触れていると心穏やかになるような、ほっとするフィーリングがある。はるか昔は当たり前だっただろう自然との関わり感。ふとした瞬間にそれを抱くことができれば自分自身をより大切に感じるようになるのではないだろうかと思う。
オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
宮古島ー屋久島、オーダーメイド結婚指輪制作記。森と海とジュエリー作りと。
夜明けもずいぶん早くなった屋久島です。ここは東の海岸まで続く道で、小さな森を抜けて海に入ってからお二人の結婚指輪を作り始める。いつもの海とジュエリーの時間についてのお話を。
屋久島は緑の印象が大きいけれど、小さな島なのでもちろん海にも囲まれている。森の出口には海があって、海からは緑の世界を望むことができる、このダイナミックな距離感が屋久島ならではの神秘なのだと思う。
森の入り口から海までは歩いてほんの3分ほどで辿り着く。
雨のち晴れの日に。
足元の変化をチェックしながらの歩く森はいつも楽しい。
暑くなってきて驚くほどにスピードアップした植物たちの成長を、いまだに新鮮な気持ちで眺めている。
自然が体を通り抜けてゆくフィーリングが好きだ。その時間をそのままアトリエに持ち帰って、作業机に向かう。きっと結婚指輪をお作りしているお二人の年齢くらいだろうか。ずっとずっと前にイメージした時間が今ここにあるように思う。
これから時を経て、お二人との結婚指輪作りのいろいろが何かにつながっていたりする未来は十分に考えられるだろう。ふとそんなことを思う。つい長い時間軸に触れてしまうのは金属を手にしているからなのかもしれない。出来上がる指輪は私たちよりもずっと長くあり続けることになるからだ。
さて、海からのアトリエです。
ゴールドとプラチナを組み合わせてリングの土台が出来上がった。
二つの金属の境界線は緩やかに、波のようなラインを描いている。お二人も大好きな海のイメージで作り進める工程を眺めていこう。
上が彼のリング3.0mm幅に。下が彼女のリング2.2mm幅に。これからそれぞれのスタイルの造形を施してゆくところ。ドキドキ。
鉄鋼ヤスリを片手に。彼のリングはスクエアシェイプなのだけれど、柔らかな手触り感を与えてゆくのがわたくし流。全体にわかるかわからないくらいの曲線を施してゆこう。
シャープだけれど優しげに、確かさと軽やかさと、ゴールドとプラチナと。そして屋久島と宮古島も!海のずっと向こうにあるお二人の時間をふわりと思いながら、小さなタッチを積み重ねている。
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宮古島ー屋久島 オーダーメイド結婚指輪制作記。シャンパンゴールドとプラチナ
屋久島サウスのアトリエです。お二人と一緒に育んだ結婚指輪のイメージが目の前で少しずつ形になってゆく時間がとても愛おしいのです。作家ならではの幸せだなと、沸騰する液体の中でダンスする2本のリングを眺めて。
お二人とはいつもメールを交換したり、サンプルリングをお送りしたりしていたけれど、通信の中でお会いできるとイメージしやすく良いですねということになって、屋久島よりも遥か南の宮古島と繋がるのかとドキドキしながら、一度だけモニタ越しにデザインのお話をした。
もちろん、お二人は透き通る海をバックにしていたわけではないけれど笑、何気ない暮らしについてのお話しもできて指輪作りのイメージが膨らんだ。同じ南の島暮らしでは、不思議と仲間意識みたいなものが生まれるものです。
お二人が出会った宮古島があって、私が暮らす屋久島があって、それはとても細い糸なのだけれど、こうして出会うことが出来たなら、なぜだかその繋がりがとても揺るぎないものなのだと信じられる。
イエローゴールドとプラチナの出会いも素敵なモチーフだと思う。お互いは別の組成の金属なのだけれど、こうして一度繋がると離れない。タッチを加えるごとに一つのリングになってゆく。そして2本のリングが揃い、一つの印象を作り上げる巡り感。
さあ、楽しい指輪づくりが始まった。屋久島の季節とともにその工程を歩んでいこう。
目を覚ますたびに色鮮やかになっている庭先を眺めるのが朝の楽しみ。
明け方に少し雨が降って太陽が昇る、屋久島の春リズムだ。
そういえば、てんとう虫は夏の季語だったかな。確かに日中は暑いくらいの日差しなのです!今回のジュエリーづくりでは、宮古島から季節のバトンを受け取る。あちらはもうそろそろ泳げるのだろうかと、宮古島に想いを巡らせる。
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菜の花のピアス #diamond #yellowgold #屋久島で作る結婚指輪
material: 18k yellow gold, diamond
size: 5mm flower for earrings
Delivery time is within 1 month.
Make by custom, One-of-a-kind .
こちらの作品はサイズを合わせて、デザインをお好みにアレンジして、オーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約1ヶ月。
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屋久島から北海道へ。イエローゴールド×ダイヤモンド、オーダーメイドでお届けする菜の花のピアス
屋久島サウスの海辺にて、出来上がったばかりの小さなピアスを手に取って眺める。指先に収まるくらいの小さなお花。中央にはクリアカラーのダイヤモンドが埋め込んである。春めいた明るい日差しを受けてきらりと放つひかりが眩しい。ちょうど背景にあるのはピアスのモチーフになった菜の花で、海の向こうにお届けする前に一緒に並べてみようとここまでやってきたのだ。菜の花の黄色ととイエローゴールドが響き合っているように見えて嬉しくなる。春の風やひかりも一緒にキャッチしていただけるだろうか。
大切なひとに、ありがとうの気持ちを込めて、愛を込めて、お花をプレゼントする日は何よりも幸せな瞬間だなと思う。彼はいま、どんな物語の中にいるのだろうか。大切な贈り物に選んでくれてありがとう。今日はお二人に幸せな心地を分けていただきながら。
野に咲く花を積んで手渡すように。
ナノハナのピアス 18k yellow gold, diamond
ピアスはつけていると自分自身では見ることができないのだけれど、周りにいる人たちを華やかな気持ちにしてくれるところがホントに花のように感じられて。小さいほどに気になって、魅せられてしまう不思議もある。ゴールドとダイヤモンドは安定的な素材なので、付けっぱなしできるのも嬉しいところだ。いつもの暮らしに、お出かけの日にも、ずっと長くお使いいただけるジュエリーだと思う。
なんだかほんのりとした昼下がりだなあ。ミツバチも集まってきた。芝生にゴロンと寝そべって、海のずっと向こう側、彼が暮らす北海道に思いを巡らせている。素敵な時間が紡がれてゆきますように。小さなピアスで生まれた小さな繋がりだけれど、大切に、確かにここに感じながら。
ピアスはケースに入れて、リボンを巻いておきますね!屋久島から北海道へ、春も一緒にバトンタッチです。
楽しいジュリーづくりをありがとうございました!
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久しぶりの雨と春の花々 #屋久島日々の暮らしとジュエリーと
鳥がやってこないので木苺もたくさん採れるのか。久しぶりの雨。庭先でゆっくりと過ごした昼下がり。藤の花も咲き始めています!春のフラワーライフも幸せ。恵の雨もたくさん降ってほしい。
屋久島とお二人と、繋がりの中でオーダーメイドする。シャンパンゴールドとプラチナの結婚指輪
屋久島サウスのアトリエです。一週間続いたノースへの旅がひと段落した。お二人の結婚指輪作りは折り返し地点を過ぎてゴールへと向かっている。
お二人がノースに暮らしていることも素敵なタイミングだった。漂う水と空気の透明感や、緑の色鮮やかさにきっとお二人も魅せられているのかなと思いを巡らせながら、作業机に向かう日々だ。数ヶ月の間だけれど、島の季節を共に歩んでいただいてありがとうございます!
ほんのささやかであるかもしれないけれど、今ここにある全ての繋がりに確かな温もりを感じながら。
突然目の前に広がる鮮やかな色彩。
世界もまた私たちと同じように鼓動を宿しているように感じられて、近しくあるようだし、遠く畏敬の念も抱いてしまう。
気がつけば、屋久島でのジュエリー作りもこのフィーリングの中にある。自然と私たち、ジュエリーの繋がりについて日々考えている。もしかすると小さな指輪もその一部なのだろうか、と
シャンパンゴールドとプラチナのリズム。緩やかなカーブ。二つが一つになる瞬間。
お二人がアトリエで少しだけ話してくれたことを思い出す。出会うことって素敵だなと思う。
さあ、いよいよ造形もひと段落に。お二人のリングは鏡のように光沢を帯びた表面に仕上がることになっているので、ここからさらに新しい印象を纏うことになる。透明でつるりとした質感に仕上げたい。この数日眺めていた春のひかりみたいな指輪になればいいと思っている。
プラチナとゴールドが見せてくれる新しフィーリングをお楽しみに。
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お二人の結婚指輪を作りながら屋久島の春の波に乗る
朝の光が澄み切っていて、海も透き通っていて、一週間ノースに通ってしまった。今日も爽やかに始めよう。
海の中から新緑を眺めて。
快晴の屋久島ノース。これからジュエリー作りを始める前に、遠くを眺める時間は癒しです。
アトリエで眺める彼のリング。柔らかに、そして明瞭に。
お二人がアトリエに来てくれた日のことはまで記憶に新しい。
窓の向こうにふわりと柔らかな空を眺めながら、北と南でこんなにもバイブレーションが違っていたのかと、今更ながら驚いている。想像を簡単に超えてくれる自然の強さみたいなものが屋久島の魅力だと思う。
この流れを大切にして彼女のリングに。さあ、集中していこう。
彼のリングの造形とは違っているけれど、でもどことなく似ているような。似ているのに、実は違っているような。
シャンパンゴールドとプラチナ。彼のリングと彼女のリング。素敵な出会いはきっと新しいリズムを作り出してくれるに違いない。小さなリングをお二人の姿に重ね合わせている。そのリズムが響きあいどこまでも広がってゆく世界をイメージしながら。
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屋久島の春。同じ島に暮らすお二人と季節を分かち合いながら、結婚指輪を作っている。
屋久島サウスのアトリエです。これからリングの造形を始めてゆく仕度。リングを手の上に眺めて、心穏やかにして。
たぶん毎朝のように海に出かけていたような気がする、ここ最近の制作days. 朝の星を眺めたり、満開の黄色い花を見上げたり、冷たい海で泳いだり、クリアで色鮮やかな屋久島の印象に包まれて、お二人の結婚指輪を作っている。
車を走らせているときに出会う何気ない風景は、すぐに消えてしまいそうな気配があって、いっそう大切に思えてくる。屋久島の春。同じ島に暮らすお二人とは同じ季節を分かち合っている。
まだ太陽が出るか出ないかのうちに空を眺める。程よい暗さは鮮やかさを際立たせてくれるからだ。
柔らかに。そして明瞭に。彼の指輪らしく思えたのは、重ねるタッチにより少しずつリングに個性が宿りつつあるからかと。
これから彼女のリングづくりにバトンをタッチするけれど、二つ並んだリングの姿も楽しみにしていてください。
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朝の海とプラチナとシャンパンゴールド。屋久島リズムでお二人の結婚指輪をつくること。
屋久島サウスのアトリエです。プラチナとシャンパンゴールドそしてプラチナがくるりとリングになった1日の終わりに。
お二人の今日はどうだっただろうか。連日の澄み切った空。新緑のモコモコ。同じ島に暮らすお二人と季節を分かち合いながら結婚指輪を作るのはいつも楽しい。
朝はまだ暗いうちに車を北に走らせて、夜明けと共に海に入ってからアトリエに戻ると10:00のチャイムが、そしてジュエリーづくりを始めるのが最近のリズムだ。何気ない余白の時間がインスピレーションに満ちている、屋久島の暮らしにありがとう。
なかなか長い日だったなと、今日は時間を遡りつつ。
日暮れどき。プラチナとシャンパンゴールドがうまく接続。ほっと一安心して、ぐつぐつと湧き立つ薬液の中にリングを眺めている。
ほんの少し前。素性の異なる二つの金属を繋ぎ止めるもう一つの金属は表面には見えてこない。融点が低いため、バーナーの炎の中が一定の温度になると、するりと液体に変化して境界面を流れてゆく。そのタイミングを見計らって火をリングから外した。その瞬間、液体が固体に変化して、ゴールドとプラチナをぴたりと繋ぎ合わせる。リングはまだ真っ赤に熱を帯びている。やがて徐々に温度を失ってゆくリングを眺めていると、それが大地の呼吸のようにも感じられた。電子的な情報などよりもはるかに長い時間を佇んでゆく、たしかに、この小さなリングもまた地球のひとかけらなのだ。
夜明け。ノースの河口で朝日を眺める。穏やかな1日になりますように。
まだ暗いうちに。光の強いやつが一つあった。サウスの空に浮かんだ一粒の星がこれから始まる1日を導き迎え入れるように煌めいている。
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屋久島ノースの海とジュエリー作り。春の祝福をキャッチしながら、お二人の結婚指輪を作っている
今日も1日の始まりはノースから。夜明けはまだ少し寒くて縮んでしまうけれど、えいっと海に入ると一瞬にして爽やかに包まれる。
そのクリアな感覚に包まれたまま作業机に向かう時間が好きだ。朝の海で、車窓越しに、春の祝福をキャッチしながら、お二人の結婚指輪を作っている。
海まで続く小道感は屋久島でも北部から東部ならではの情景ではないだろうか。圧倒的ではありながらも、自然と人とのバランスが上手くとれた暮らしがノースにはあると思う。
澄み切った朝の時間を一人で過ごしながら、この場所で暮らし、お使いいただく指輪の未来に思いを巡らせている。海に出るのが大好きなお二人には、結婚指輪はお互いや、そしてお互いと自然とを繋げるお守りのような存在にもなるのだはないだろうか、と。
お気に入りの小道を登る。
さて、アトリエです。今日もキラキラした海の印象の中で作っている。
お二人はデザインの打ち合わせでサウスのアトリエまで何度か通ってくれた。あのとき交わした言葉だったり、過ごした時間がいよいよカタチになりつつある感激。
上から下に。プラチナ、シャンパンゴールド、プラチナ。2本のリングを構成する3本のリングを作業台の上に並べて、早くも前半の山場感が半端ない。
素材も形も少しずつ違っているお二人の結婚指輪は、二つ並べた時に一つになるようなフィーリングが大切になってくる。違っているからこそ近づける、それはまるで私たちの出会いと同じようなものなのかも知れない。時折こうして2本のリングを横に並べ眺めながら、タッチを重ねてゆきたいと思っている。
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