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屋久島のモンステラをかたどりたい! シルバーで作るカトラリー、冬の自由研究その2

こんにちは。

 

ここ最近は

友人と会えば、今年買ってよかったものランキングなどを話し合ってみたり、

食事の席では日本酒が振舞われ始めたり、

気がつけばもう

今年もいよいよあと10日となりました。

区切りがあるというのは、色々と整理ができて、気持ちが引き締まるものですね。

みなさま、この12月はいかがお過ごしですか?

 

アトリエでは冬の自由研究、続いています。

こちらは先日薄く平らに伸ばしたシルバーの板に糸鋸を入れて、

ガリガリと切り落としているところ。

しずくギャラリーで観察したモンステラのイメージが鮮明なうちに、

一気に形成作業を進めてゆきました。

手の力を抜いて、背筋を伸ばして、伸びやかに。

 

 

屋久島に来て、驚いたのはモンステラの大きさで、

大きなものだと軽く50cm以上、70cmほどのものもあり、

しかもそれらが自生しているということ。(当たり前ですがw)

島に来るまではデパートで鉢植えになっている小さなものしか見たことがなかった私には

とてもとても衝撃で、

いつかはモンステラを庭で育てたいなあと考えている時にしずくギャラリーを創ることになりました。

ギャラリーのすぐ横にはこんなにもたくさん生息していたモンステラ。

しかも、このモンステラ、どんどん増えるスピードが半端ないのです。

根っこが茎から出るようなスタイルなので、

太い茎を根元で切ってそれをどこかにグサリと刺しておくだけで、

しっかりと根付いてしまう。

雨の多き時期ならほんと数週間で大きくなるのが屋久島流であります。

面白いのは、そのモンステラの茎を手土産としたり、

大きな葉っぱをケータリングなどでお料理の器がわりに使ったりと、

生活の一場面で普通に見られること。

大きな葉っぱをお皿に使うように、オレもモンステラでジュエリーを作りたいなあ。

そう思うようになるのはとても自然なことだった。

 

 

 

 

 

ぐるりと一周切り落として、

ああ、少しずつモンステラの葉っぱらしくなってきた。

 

こうして手を加えるほどに、さっきまで金属の塊だったものが、

少しずつ、少しずつ生命を帯びてくるのが面白い。

 

もっと柔らかく、もっと躍動するように。

ただ思っているだけで

理想が形作られてゆく不思議を何度も経験するうちに、

頭の中にあるイメージと手はつながっていて、

手を動かすたびにそのイメージがシルバーの板に映しこまれてゆくことに気がついた。

 

今回は珍しく、ジュエリーではなくてカトラリーの試作を行なっているんです。

 

 

作業がひと段落したところで、いつものビーチへ。

今日もクリアな海に

思わず飛び込みたくなったが、今日は波がなかったので、

次の波がやってきた時にまた来てみよう。

近いうちに。