もともとシルバーを使ってジュエリーを作り始めたこともあって、
銀、と名のつくものにはとくに惹かれてしまうわたくし。
インディアンジュエリーも銀でできているし、
銀河鉄道、銀だこ、なんてのも大好きで、
その中でも昔からずっと、銀の食器には憧れを抱いていた。
銀食器では
スプーンやナイフ、フォークなどが花形ではありますが、
大きくて、一層オブジェクティブなものを作りたい。
そんな思いを長く抱いていたのを不意に思い出し、
一つ冬の自由研究で作ってみようか
という流れとなりました。
食卓に遊び心があると食事の時間が華やぎますものね。
それが屋久島の植物をかたどったものだったら、とても楽しいものとなるだろう。
そうして、始まったカトラリー作り。
ついに、モンステラのナイフレストが出来上がりました。
モンステラの形に切り取った薄いシルバーの板。
とてもシンプルなスタイルです。
ナイフレストというのは、日本でいうと箸置きと同じようなポジションのものでしょうか。
今回はサンプルなので、大きさは幅7cmほどと少し小さめ。
9cmにすると、ナイフと一緒にスプーンやフォークをおくことができるサイズとなります。
実際にナイフを添えてみると、
ナイフの表面に葉っぱが写り込んで、これは嬉しい不意打ちでした。
モンステラというとこの葉っぱが幾つにも割れている形状が印象的で、
ナイフレストを作ろうと想った時、すぐにこのモチーフがフィットすることを思い浮かんだんです。
葉っぱの割れ目にすっとナイフが収まるような、自然なデザインに仕上げたかった。
手に取ってみると、向こうが透けて見えて楽しい。くるくる。
質量を測ってみると、約50グラム。
薄いフォルムの中にしっかりとした重量感があって、
しかも柔らかみがある。
というのがシルバーの魅力だなあ。
なんだかとても優しい心地なのです。
初めてのカトラリー作り、最初の第一歩を踏み出してみると、
次はプルメリアで箸置きを作ってみようか、
シダの葉っぱもテーブルにあると楽しそうだし、
やっぱりスプーンを作ってみたい。
などなど、次から次へとイメージが湧いてきております。
銀食器はプロダクトと違って、特別感も価格も大きなものとなりますので、
何かの記念の折などに、一つずつ、ゆっくりと揃えてゆくのが素敵ですね。
味わいをましながら、長くお使いいただけるのも嬉しいところです。
屋久島植物シリーズカトラリー。
オーダーメイドにて、皆さまのテーブルにお届けいたします。
お問い合わせ
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
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ナイフレストが完成して向かったしずくギャラリー。
ここでクリスマスプレゼントのハッピータイムを過ごした後、
無性にコーヒーを飲みたくなって
ギャラリーのあるサウスから、島の反対側まで車を走らせた。
お気に入りのissou coffeeさん。
今日のコーヒーはブルンジでした。
同じ職人仲間である、マスターの高田さんには
いつもここで音楽のお話やデザイン、写真のお話をさせていただいていて、
その話題のフレッシュさにはいつも驚かされるところでさります。
海からの北風、ツワブキの花。いただいたコーヒーの温もりや。
お気に入りの場所があるって良いものです。
あたたかいクリスマスとなりますように。