いつものビーチにドスンと北西のスウェルがやってきた。
今年初めて冬の波に乗った記念日。
そして、新しい制作が始まる日でもあって、
季節とジュエリー作り、一つの区切り目を感じて、
晴れ晴れしい気持ちだった。
冬の結婚指輪作りです。
3時間ほど波に乗りつづけて、アトリエに戻ると、
さすがにお腹が空きすぎていました。笑
朝ごはんを通り越しての昼ごはんはしっかりといただいて、
いよいよジュエリー作りを始めることに。
シルバーのリングを造形する前に、
設計図といいますか、
アウトラインのイメージをリング上に細い線で表してゆきます。
使うのは定規にけがきペン、ルーペとクラッシックな道具ばかりで、
はるか昔のジュエリー職人も、同じように作業をしていたのかなあと、果てしない気持ちに包まれる。
ラインを描いて、
削り、削る。
丸く、柔らかなイメージで。
夕暮れ時、大まかな削り出しが終わったので、
アウトラインの確認をすることに。
それにしても、
屋久島もこの時間になるとぐっと冷え込むようになってきた。
指輪作りの声をかけてくれたお二人の暮らす静岡よりもずいぶん遅れての冬支度なのだろうなあ。
彼は林業をされているので、毎日を森の中で過ごしていると、
きっと季節に近しくて、その変化を一番早く見つけることができるのだろう。
屋久島にもようやく冬が訪れて、不意に、海の向こうとの繋がりを感じた。
うん。いい感じです。
冬の景色をキラリと彩る光のように、
あたたかな指輪を作りたい。