アトリエの庭に作った小さな畑には
セロリ、トマト、レタス、かぼちゃ、メロン、ニラの苗をさっそく植えて、
毎朝、1日の始まりに水をやりながら観察することが新しく日々のルーティンに加わった。
実際に苗を植えてみると、2本の畝だけでは足りないことに気がついて、別の場所にもう一本の畝を作ることにした。
南向きの庭で、多分昔に花を育てていたのだろう、土の良さそうな場所があったので、そこをシャベルで掘り起こして、石や根っこを取り除く。
硬かった地面がふわりと柔らかな土となったところで、アルカリ性によせるべく石灰をまいて、肥料をまいて、さらにざっくりと混ぜた。
いずれ新しい畝に育った苗を植える算段をして、小さなポットにネットと土を入れて、そこにインゲンとキウリ、トウモロコシの種を植える。
そうしてようやく畑作業もひと段落を迎えた。
なんだかむっちゃ忙しいわけだが、こうして土と触れ合っていると、大地に慈しまれるようなフィーリングに包まれることを知った2020年の4月。
皆さま、そちらの春をいかがお過ごしですか?
行楽や海日和ではあるけれど、ここ最近はなかなか遠くまで足を運ぶ気分にはなれないかもしれません。
オレもそうです。
そんな時は庭先やベランダで、大切な方との会話やメールの中で、見つかるといいですね。
小さな幸せを一つずつ拾い集めながら、
今日もジュエリーを作っています。
さて、アトリエです。
同じ鹿児島県に暮らす彼と彼女。
同郷のご縁といいますか、仲間のような親しみを感じながら、お二人の結婚指輪を作っています。
こちらは、プラチナの角ばった線をグイグイと曲げて、丸いリングに造形しているところ。
丸という最高にシンプルなフォルムは美しくて難しくて、面白い。
少しの角度、少しのバランスに気を配りながら、手を進めた。
彼のサイズは出来上がりで16.5号です。
途中、内側を削ったり、リングを曲げたりしてサイズ変更することを前もって計算して、63.1mmとなるようにその両端を糸鋸でカット。
鉄の型枠に当てて、コンコンコン。
こうすると、ほら。
ぴたり。
もう15年以上指輪を作ってきてるけど、この瞬間はいつまでたっても嬉しいものですね。
嬉しくなって、その工程を短くまとめてインスタグラムのストーリーズにアップした。
Vimeoにも同じものを投稿したのでよろしければ、こちらよりどうぞ。
お二人としずくギャラリーで過ごした日の思い出。
百合の花はもうすぐ開花を迎えそうです。
一日一日。少しずつ。オレも見習わなくっちゃ。
夕暮れ時の散歩道、空を見上げて思い切り背伸びした。
屋久島でつくる結婚指輪
制作編
屋久島から届けるサンプルリング。 オーダーメイド結婚指輪作りの良いところ。春の花とお二人のプラチナ素材。
出会い編
心で作ろう。自然のリズムで作ろう。屋久島でつくる結婚指輪 2020、春 #制作編