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風土を感じて、季節と一つになる。屋久島で結婚指輪をつくること

7月最後の1日でした。暑い屋久島サウスです!

2020年は実に不思議な季節感となっていて、長かった雨や突然やってきた熱帯感、パッションフルーツにパパイヤも、そんな島の夏をお二人と共有しながら、結婚指輪を作っています。

今日はその制作過程を。

お二人が選んでくれたピンクゴールドの素材はくるりとリング状になって、いよいよここから造形を始めるところ。

 

手のひらにリングを乗せてイメージを高めていたこの瞬間は、このあとスコール続きになるって思ってはいなかった。

巡り会うって素敵。同じ夏を過ごしている屋久島の友人に届ける結婚指輪作り

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

突然の天気雨。やはりここは南の島なのだなと思う。きっとどこかで大きな虹も出ていただろう。

雨が強くなると、窓の向こうを眺めて、庭に出て、また作業に戻る。今日はそんなリズム。

 

 

 

まさにこの熱帯感はバリ島やハワイなんかに通じるところがある気がするけど、今指輪を作っている彼と彼女もインドネシア大好きで、このフィーリングを求めて島に暮らすようになったのかな。

わたしがバリ島に通っていたのはもう25年以上も前のことで、インドネシア風味のお料理屋さんを営む彼女には最近の観光事情や食事事情なんかを教えてもらったりした。

バリでは銀細工や染色関係、木工など、工芸にどっぷりハマったのもよく覚えている。実に今屋久島で行なっている、南の島×工芸のアプローチは18歳のあの頃にインプットされていたのかも。

風土を感じて、季節と一つになる、モノ作り。

 

鉄鋼ヤスリと2本のリング、そしてわたし。あと紙やすりを足して、今日は一日この組み合わせ。

夏の緑を背景に雨を眺めながら。

しずくいっぱいの世界に魅了される。

何時間ほど削り続けただろう。リングに柔らかな表情が生まれ始めた。3人で作り上げたイメージが少しずつ形になるのが嬉しい。

 

からの、ここで一休みです。お昼ご飯はさっと簡単にいきましょう。

ウインナーに半熟卵、キウイ、バゲット、たっぷりのカフェオレ

半熟卵がうまくできたときはテンションが上がりますよね。

この週末も、ささやかな幸せに出会えますように。

 

そしてもう少し作業を続けよう。

自然の中で感じる柔らかさとの接点を求めて。