しずくギャラリー、アトリエの壁を白く塗っています!
少しずつ綺麗になってゆくフィーリングが好きです。
空間が明るくなって、作品も見やすくなりそうで、希望が湧いてきました。
しずくギャラリー、アトリエの壁を白く塗っています!
少しずつ綺麗になってゆくフィーリングが好きです。
空間が明るくなって、作品も見やすくなりそうで、希望が湧いてきました。
屋久島サウスのアトリエです。
制作中のゴールドリングには粒金を装飾することになっているのだけれど、
イエローゴールドの小さな破片を朴炭の上に乗せてバーナーの火を回しかけると、ゴールドは真っ赤に、そして丸くなり、くるくると踊った。
ずっと変わらいジュエリー作りが今、こうして目の前にあるのか。きっと千年以上。
道具は新しくなるけど、受け継がれてゆく手作業の世界がある。
変化する暮らしに寄り添うように、ジュエリーの表現はアップデートされてゆく。
たしかに、今の暮らしでは満ち足りた時間だったり、ささやかな幸せだったり、形のないもをより愛おしく感じることが多いような気がする。
形のあるジュエリー作りではあるけれど、造形のずっと奥の方にある響きが大切だ。
島で出会う感動を分かち合おう。
心で、体で感じるジュエリーとは。
その造形を留めるところが金属の素晴らしいところだと思う。
日々の暮らしに寄り添ってくれますように。
ささやかな喜びを。
心に響く心地よさには、自然の中で出会うリズムがあると思う。
この情景に憧れてずっとジュエリーを作ってきた。
きっとこれからもそうだろう。
今日のふわふわさん!
細いゴールドリングにはゴールドの大きな粒、小さな粒をランダムに配置した。
朝露だろうか、雨上がりの雫だろうか、いつもの島暮らしでは馴染み深いシーンだけどなんだか懐かしく思えた。
カメラのレンズ越しにクローズアップで眺めてみたら、本当にしずくのようにキラキラだった。
ひかり輝くものもが、やっぱり大好き。
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hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547
ありがとう!
結婚指輪のサンプルリングを海の向こうのお二人に。
屋久島サウスのアトリエです。
まだキュッと冷たい朝だけど、早い時間から作業の手を進めたい。
花々の開花ムードに背中を押されたのだろうか、なかなか活動的な季節になってきた。
作業机には細い一本のイエローゴールドを用意した。ここから生まれるジュエリーとは。
シンプルに作り始めたゴールドのリングは、お花のリングとセットになるのです。
この冬を丸ごと集中してきた創作活動も佳境を迎えつつあります。
それにしても花とともに、季節とともに暮らしていると、とっても忙しい!
スローなペースではあるけれど、ゆっくりと休まずに変化を続ける屋久島のリズムの中で、今日もジュエリーを作っている。
イエローゴールドの細い線はローラーで圧縮したり、ハンマーで叩いたりして、リング状に造形しました。
細くてデリケートな造形と。安心して装着できる確さと。
お昼休みには海へ。
思い切り波に乗って乗ってスッキリしてからのアトリエに。
そして実は今日、
とても楽しみにしていたものがありまして。どきどき。
久保養蜂園 屋久島ファームさん。
“屋久島の恵み ローチョコレート 2023”
今日は2月の14日、バレンタインデーということで、
ずっと楽しみにしていたローチョコレートをお取り寄せしてもらいました。(裕子さんありがとう 嬉し涙)
屋久島の生ハチミツと
エクアドル産ローカカオの出会いにありがとうーー。
ずっと長いお付き合いの友人でもある久保夫妻から
屋久島のハチミツやタンカン、月桃を材料としたチョコレートだと聞いていて、
なんだかこの大地や水をいただいているような感覚なのかも!とワクワクだったのです。
わたしが選んだのはノエルヴェルデエクアドル アリバナショナル、という一粒。
さすが、健康増進に最高とされるローチョコレートだけあって、幸せの魔法のような名前でもありました。
ローチョコレートは口当たりとてもサラリと軽やかなところが素敵なのですよね。
けれども、深い部分に芯があるというか、
体に熱を注ぎ込んでくれるような力強いフィーリング。
海でたくさん波に乗って、正直とても疲れていたのだけど、
この一粒と熱いコーヒーで、気がつけば体がスッキリしていて驚いた。
ああ、もう一粒いきたい。
美味しいものあるあるなのであります笑
そして、
屋久島月桃花といちごのジュレを一粒いただくと
なんだか島の風がふわりと吹いたような気がしました。
ノースで眺めた山々だったり
サウスの海沿いに咲く菜の花だったり、
いつも眺めたり触れたりして元気をもらっているものはあるけれど、
口からだったり香りからも屋久島の元気をもらえるのだなあと、新しい発見に感激でした。
わたしもこんなジュエリーを作ることができれば最高だなあと、元気をいただきつつ、
そしてまた作業に戻る。
たくさんのゴールドを使いつつ、
とても細く繊細に。
うん、素敵なフィーリングだ。
そういえば音もあったな、と思いつく。
屋久島でいつも心を傾けている雨音を感じるような、そんな指輪を思い浮かべている。
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屋久島サウスのアトリエです。
今年もスモモの花咲く季節となりました。
今日は新しいジュエリー作りが始まる日。
長野から送っていただいたリンゴをたっぷりと使ってパンケーキも焼きました。
さあ、楽しいひと時をご一緒いたしましょう!
アトリエには実にさまざまな種類の曲線がある。大きいもの、小さいもの、長短、凹凸まで。
作品には柔らかなラインを与えて仕上げることが多いのだけれど、
結婚指輪作りではお二人にピタリとくるだろうなと感じるカーブを、わたしの直感で選んでいる。
もちろんサイズだったりボリューム具合だったり、しっかりと寸法で進めていく作業ではある。
けれども、ひらめきに従うようにタッチを積み重ねる時間はとても長いような気がする。
そういえば、お二人とご一緒したデザイン作りもそうだったよな。
彼も彼女もわたしと同じく、ふわりとした感覚派なのである。
感覚の中で佇んでいると、ときどき深い集中に出会えることがある。
そこは行こうとして行くことのできる場所ではないのだけれど、入りやすくする状況や環境を整えることは結構可能なのではないだろうか、最近はそう考え始めている。
手の中でリングが息吹を帯びてくる心地良さだったり、まるでさっきまで動いていたようなタッチがある。
何か一線を超えた場所で出会うことができる感覚なのだと思う。
今日もしとしと雨の屋久島サウスです。
椿の花から始まって、桜、タンカン、そしてついにミモザもスモモの花も咲いた。
いよいよゴールが近くなってきたのだなと、お二人の結婚指輪作りのいろいろを愛おしく思いながら、2本のプラチナリングを手にしたひととき。
重ね合わせたり、並べたり、くるくるとしてみたり、
いつも新しく感じる表情が楽しい!
あと少しなんだ、でも一歩ずつ進んでいこう。
ここで作業は一旦インターバルをおきますが、
素敵なアクセントが加わってリングが完成となりますので、あと少し、お二人との指輪作りをあたたかく見守っていてください!
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春一番が吹いて雨が勢いよく降った翌朝に、庭先には新しい花々が姿を現していました。まるで長い眠りの時間から呼び起こされたように。
季節が進むにつれてお二人のプラチナリングも形を成してゆく。柔らかな雨だったり、タンカンの実りも。間違いなく一度だけの結婚指輪作りなのだなと、清々しく思いながら作業机に向かっています。
ちょうど庭先に水仙が咲いていた頃に、とか、あの時はシロツメクサが広がっていたよね、などなど、花は時間セットになっていることがあるように思います。
大切な時間を包み込んで、その表面にそっと貼り付けておく印のようなものなのかもしれません。
たしかにわたし自身も、初めて島に来た時に咲いていたツワブキだったり、森に咲いていた白くて小さな花をモチーフにネックレスを作っていた日々のことは今でもまだ鮮明に覚えているような気もします。
オオヤマレンゲの花。
実は初めて知った花の名前でもありました。お二人にはどんなストーリーがあるのだろう。
「北アルプスの森に咲く花を小さな印にしてプラチナリングの内側に彫刻してほしいのです!」デザイン作りの一番最初にお二人がそう伝えてくれました。
「おじいちゃんやおばあちゃんになっても出会った頃のキラキラした心を大切にしていたいのです」と。
大切な想いや出来事はもちろん一人で抱くこともあるけれど、
もしも誰かと一緒に抱くことができるなら、それは二人の夢になってどこまでも広がってゆくのだろうなと思います。
そして、こうやって出来上がった結婚指輪もまた一つの印のようなものになってゆくのかもしれないな、と思うと喜びが溢れてきます。
お二人の時間には今はわたしも含めて三人の時間になっていて、お互いの認識は重なり合い、また未来へと繋がってゆく。そんなジュエリー作りがとても楽しく、特別に思えるのです。
さてさて、今日のアトリエです。
造形がひと段落した彼のリングからバトンをタッチして、彼女のリング作りであります。
お揃いのプラチナリングではあるけれど、それぞれがどこか違っている。
違っているからこそ引き寄せられて、重なり合って、一つになるようなイメージで。
リングの表面にはスムーズに流れるラインを表現したかったので、手を止めることなくここまで一気にやってきた。無垢の表面も、散りばめられた無数の破片たちも。プラチナの輝きは柔らかくて綺麗だなと思う。
気がつけば作業も折り返し地点を過ぎているな。
海に潜るような深い集中と、世界と繋がる調和の感覚と。
今だけの時間を確かにキャッチしながらタッチを積み重ねてゆきたい。
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幸せなひと時をありがとう。
お二人と一緒にイメージした結婚指輪が一つの形になって、とても素敵で、胸いっぱいになりました。
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制作編
静けさからざわめきへ。動きの憧れ。
バイオリズムとは不思議なもので、サンドウィッチを持ってピクニックにも行きたくなってきた。
あれだけ佇んでいたかったはずなのに、森を歩くのだと思うと嬉しくなる。
菜の花は咲いた。春の雨も降り始めている。
窓の向こうに、散歩道に、新しい季節を感じていた二月前半の振り返りです!
屋久島サウスのアトリエです。
ずっと長くお使いいただく結婚指輪では、体や心に直接響く部分がとても大切だったりする。
表からは見えないところではあるけれど、内側の造形はしっかりと頑張る。
海の向こうに暮らすお二人とは、これまでたくさんの言葉を交わしながらデザインを作ってきました。
いつも真っ直ぐで透き通ったお二人のフィーリング。
離れているからこそ、心の奥の方でキャッチできる大切な事があるような気がします。
鉱物に文字を刻むと何万年単位で記憶が保存可能できると何かの本に書いてあったのを覚えている。電子的な保存なんかよりもはるかに長く。
たしかに、一千年以上前に金属で作られたジュエリーも今も形を変えずに残っている。
プラチナのライフサイクルは、私たちの人生よりもずっとずっと長いのだ。
今作業台の上で作っている指輪にも、あるいは私たちは“出会っている”だけなのではないだろうか、ふとそんなことを考える。
お二人との出会いもそうだし、このプラチナとの出会いもそうだろう。はるか長い時間の中で生じる奇跡のような現象なのだと思うと、今この瞬間がとても愛おしく感じられた。
冬から春へ、島を通り抜けてゆく時のグラデーションの中で今日も作っている。
雨の日のふわりとした色彩が好きだ。
彼のリングは大まかな造形がひと段落をしたところで、酸素トーチの炎をかけた。こうすると緊張していた組成が一旦柔らかになる。次の造形のためのひと手間だ。
海に入る前に海に、実は入っている時間と同じくらストレッチをしていたり、
かぼちゃを煮込む前に内側のワタをできるだけ取り除いておいたり、塩は手で全体に馴染ませておいたり。
美しい所作や仕事を支えているのは、表面には見えてこない細やかなタッチなのだと思う。
ささやかな気遣い、ちょっとした時間、そんな力の積み重ねなのかもしれない。
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眩しい光、
山々から吹きおろす風の爽やかさ。
たくさん降った雨が上がったので、朝から車を走らせてお気に入りのタンカン畑に寄ってみたら眺めているだけでキューッと元気になりました。
桜だったり、タンカンだったり、巡る季節の中で出会う自然がいつも新しく感じられるのはなぜだろう。
その喜びにはずっと救われているような気がします。
たしかに、指輪作りも季節のような繰り返し作業ではあるな、と面白く思えます。
それでも、いつも夢中になってしまうのは、
お二人との出会いから始まるオーダーメイドのジュエリー作りにも似たような癒しがあるのかもしれません。
飛騨高山に暮らすお二人にお届けする結婚指輪作りは、
柔らかで、そして強いプラチナをくるりとリングにしたところまでを書きました。
そしてそして、
ここからは手とヤスリとリングだけになります。
考えてみると、とてもシンプルな道具たちである。
自分自身とジュエリーの距離を近しくするように。
今日も精一杯を。
厚みのあるプラチナのリングを鉄鋼ヤスリで削り落として、整えてを何度も繰り返して、
表面にリングをくるりと包み込むようなラインが浮かび上がった。
巡る螺旋のようなイメージは、お二人との指輪作りで初めて生まれたデザインなのです。
まだまだ始まりではあるけれど、指先でくるりと回してアウトラインを確かめてみる。
「シンプルでありながら
自然と同じように眺める角度によって感じ方が変わるようなもの。」
指輪作りの始まりにお二人が伝えてくれた印象が少しずつ形になりつつあるな、と幸せになる。
アトリエでタンカンを食べながら、小さな作業机に向かう時間ではあるけれど、
お二人とご一緒する可能性の世界がどこまでも広がっている。
出会うことって素晴らしいな!と思いました。
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屋久島サウスのアトリエです。
立春を過ぎて心新しく、飛騨高山に暮らすお二人の結婚指輪を作っている。
時折メールで送っていただく北アルプスの山々の情景がとにかく凄い!
季節だったりお互いの近況だったりをシェアしながらご一緒するオーダーメイドの結婚指輪作りはいつも楽しい。
島での暮らしとは全く違った気候かもしれないけれど、
自然に包まれて、そしてその自然の一部分として暮らすフィーリングで、お二人とは繋がっているのだと思う。
遠く離れた海の向こうに声をかけてくれてありがとう。
アトリエのご近所では、ちょうど今河津桜が満開になっているので、お二人のリングが出来上がと飛騨にも桜が咲き始める頃だろうか。春をバトンタッチするような制作なのかもしれない。
さて、まずは最初の第一歩を。
プラチナに火をかけて、リングにして、木槌でコンコン。昔ながらの手作業である。
こうして叩くと丸く形を変えて、リングはバランスが取れて強くなる。
プラチナは硬いのか柔らかいのか、とよく聞かれるのだけれど、柔らかなのだと思う。
ただ、強い。
長い年月に渡る使用に耐えうることができるための必要なものは、柔らかさやしなやかさだったりするのだ。
この強さの感覚で思い浮かべるのに、散歩道で出会う小さな草花たちがある。
とても柔らかで限りなく繊細なのだけれど、台風が来ても大雨が降ってもその姿を変えることはない。むしろ翌朝には大きくなっているくらい 笑。
この島でジュエリーを作るようになってから、プラチナも花々と同じようにこの大地から生まれたものなのだと腑に落ちた。
優しさと強さと、そして静けさと煌びやかさ。
きっとお二人はいつもの暮らしで眺めているだろう。そんな情景のかけらのような指輪を思い浮かべている。
作業がひと段落する頃には雨が本格的に降り始めてきた。もわりとした湿度感が少し懐かしかった。
短かった冬の晴れ間を抜けて、これから島が雨季に入ろうとしている合図のようだなと思った。
そうだ、お二人も大好きな森にも歩きに行ってみたい。
目の前に現れることに感謝しながら指輪作りの日々を味わっていこう。
お二人の指輪作りでは森に咲く花がテーマになっていることもあるし、とても素敵かもしれない。
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