庭先の眺から、いつもたくさんの希望をもらってます。
今日の小さな幸せ。
庭先の眺から、いつもたくさんの希望をもらってます。
今日の小さな幸せ。
連休が過ぎた月曜日の朝。
庭先に目をやると、白い花がたくさん咲いているのに気がついた。
ここ最近、ゆるやかでおおらかなアウトラインに惹かれていて、
気持ちの良いカーブを描く指輪の研究を続けております。
カーブと平面。
金属と金属。
色彩。
水のたゆたい。
水平線。
海。
湖。
ゆるやかな風。
ああ、
気持ちの良いジュエリーが出来上がりそうな予感。
窓を開け放って作業していたら、花の香りと波の音が運ばれてきた。
シダの指輪 18k pink gold, pt900, green sapphire, citrine
こちらのデザインでは初めてだったピンクゴールドとプラチナの組み合わせ。
お気に入りの天然石もセットして、
愛情いっぱいのジュエリーとなりました。
今日は出来上がったばかりの“シダの指輪”のストーリーです。
□
草花を摘んで身に纏うように。
シダの指輪はそんなイメージから生まれたジュエリーで、
こちらをお選びいただく方はいつも自然や植物が大好きな皆さまなんです。
大好きなシダの指輪を婚約指輪にしたいのです!
声をかけていただいたときは、植物好きの仲間ができたような気がして嬉しかった。
屋久島に初めて来た時、植物たちの力強い緑や躍動感に心を奪われたのを今でも鮮明に覚えています。
シダの葉も大きかったり、小さかったり、様々なカタチで多様性に満ちていた。
全てが強い個性を持っていて、それがとても気持ちよく感じました。
わたしたちの暮らしやスタイルも、多様的で素晴らしいのだ。
オーダーメイドで作るジュエリーはたくさんのスタイルからたくさんのオリジナルが生まれてくるのが面白い。
ピンクゴールドにプラチナを。
そこに合わせるグリーンサファイアとシトリンを。
右手につける?左手に?
彼女と一緒にじっくり時間をかけて細部を選んでゆきました。
たった一つのジュエリーです。
作ることができて嬉し。出会えて嬉し。
素晴らしい機会をありがとうございました!
さて、メンズのリングの方も並行して作業が進んでおりますよ!
近い日に二つ並んでご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに。
ジュエリーが生まれそうな素敵なストーリー。
ささやかな喜びが大好きです。
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比較としてのピンクゴールドとイエローゴールド pizza! ring! pizza!
離島への旅は思いの外予定通りに進まないことが多いもので、
わたくしも今までにたくさんの回り道を経験してきました。
大阪から丸一日をかけて飛行機、船を乗り継いで島に渡ったお二人。
空港からその足でしずくギャラリーにやってきてくれました!嬉涙
でも、そんな時のことって、とても良い時間として記憶に残ったりするものなんですよね。不思議と!
何かにたどり着くまでに下ごしらえをしている時が、もしかすると一番充実した瞬間なのだろうか。。
一年ぶりにお会いしたお二人が今まで以上に活き活きとして見えました。
ひと坂登り終えて、ホッと一息。
そんな時はやっぱりコーヒーですよね。
わたしもコーヒー大好きなので、ギャラリーでもサッと飲めるように準備をしています。
今日は浅く焙煎した豆を、えっ!というほど粗めに砕いてジャーっと勢いよく少しだけ冷めかけたお湯を注いで3人分のコーヒーを作りました。
コーヒー豆は入れる直前に挽くのが美味しく作るコツ。
あとは熱いうちにコップに注いで、
あっ、そうそう、
最後に一言添えて、出来上がりです。
いつもありがとう。
お疲れ様でした!
朝起きてからコーヒーを作って、朝食を食べ、
そのあとはずっと作業机に向かってシダの指輪を作り続ける。
お昼ご飯とおやつの時間。その他のことは特に何もしないで、ただひたすら作り続ける。
今日はそんな一日でした。
きのうプラチナとピンクゴールドを組み合わせて出来上がったシダの葉っぱ部分。
くるりと巻きつけて、その端と端を結ぶように火を当てて溶接を施し、一つの丸いリングが出来上がった。
道端で出会ったシダの葉を摘んで指に巻きつけるように。
そんなイメージを金属を使って、同じような行程で作り進めています。
綺麗に仕上がったところで、ここからが大切なところ。
今の金属的な質感に、鉄鋼ヤスリや紙ヤスリ、火を当てたり曲げたり叩いたり。。
たくさんの行程を、一度きりのタッチを加えながら有機的な質感を加えてゆききます。
一日の終わりに一つの作品の姿が浮き上がりました。
作品であるということは
そこに一つの命があるということ
生きているということだと思う。
たった一つのアクション。たった一つのジュエリーです。
手に乗せてみると、とっても軽やか。
ほんと、葉っぱのようですね。
このあと二つの粒に石をセットして、いよいよ完成となりますよ!
ドキドキ。
石を加えるとまた雰囲気が新たになりますので、どうぞお楽しみにしていてください。
最後に、アトリエにあるイエローゴールドのリングと一緒に並べて見た。
左 k18 pink gold×platinum900
右 k18 yellow gold×platinum900
こうするとかなり雰囲気が違って素敵です。
イエロー、ピンクの他にホワイトゴールドがあっても楽しそうだ。
声をかけていただく皆様にきっかけを頂きながら、新しいジュエリーを作っています。
いつもありがとう!
これを次に次に繋げてゆきますね。
イエローゴールドのリングはしずくギャラリーでご覧いただけますので、こちらもどうぞよろしくお願いします。
今日もありがとうございました。
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シダの指輪。
いつもはイエローゴールドで作っているリング部分を
今回はピンクゴールドで作ることになってます。
こちらが準備したピンクゴールドの線。
うーん、ちょっとこれ一つではいつもとの違いがわかりづらいですね。
そこでイエローゴールドと並べてみることにしました。
手前がピンクゴールドで、奥がイエローゴールド。
けっこう色、違います!
実はピンクというのは商品名で、手に取ってみると茶褐色、もしくは赤っぽいゴールドというところでしょうか。
シックで女性的。とても落ち着いた美しさを感じます。
platinum900×k18 pink gold
ピンクゴールドと組み合わせたい素材。
オススメはプラチナなんです!
プラチナの板を切り抜いて作ったシダの葉っぱにピンクゴールドの細い線を組み合わせました。
プラチナとゴールドは全く組成の異なる物質なので、
組み合わせた時に色合いのコントラストが大きく感じられるのが良いところ。
高級感もあって素敵ですねー。
さて、シダの指輪の制作も折り返し地点を過ぎました。
もう少し制作を楽しみたい。でも早く完成を見てみたい。
あと少しの道のりを楽しんでゆきますね。
今日は一日雨でした。
今日のランチは屋久島サウスの名店 樹の実さん。
先日ギャラリーに来てくれたお二人とご一緒して、出来上がったばかりのサンプルリングのお試し会を催しました。
ピザと指輪、ピザ。
最高のミーティングです。
お二人は約1週間と長めの滞在だったので、初日に打ち合わせをして、
お二人が島を満喫している間にわたしがサンプルリングを作って、
最終日に見ていただくというプランが実現いたしました。
数日ぶりにお会いしたお二人は、心なしか柔らかな雰囲気に包まれていたような。。
屋久島の滞在では、流れる水や雨。鳥の鳴き声、風など、
音が心地よかったとお二人が話していたのが印象的でした。
波打つようで感覚的なフォルム。
出来上がったサンプルリングのスタイルが今回のお二人の旅のイメージにぴったりで驚いた!
妙に確信めいた気持ちを抱きながら美味しいピザをいただいた3人でした。
空を見上げたくなる季節です。
5月ですものね!
最近までのざわついた気候、ざわついた感覚が嘘のようにピタリと治まって、
スッキリ穏やかな日が続く屋久島です。
車を走らせていたら、栴檀の木にいっぱいの花が咲いているのに出会った。
屋久島にやってきたとき初めて住んだ家の前に栴檀の木があったので、
この花を見るとついつい島にやってきた頃のことを思い出してしまいます。
大きな木って記憶と結びやすいのかもしれませんね。
木にまつわる思い出、皆さまは何かありますか?
今日のアトリエです。
数日前からプラチナの板を使って作り進めていたシダの指輪の一部分。
ヤスリ片手にそっとソフトタッチで作業を進めてゆき、綺麗に仕上がりました。
繊細です♪
この真ん中の部分にゴールドの細い線が入り、少しずつ葉っぱらしくなってくるところ。
手を加えるたびに命を帯びてくるのが楽しくて仕方ない。
こちらのシダの指輪はレディースリングとなる予定で、
もう一本、彼にもシダつながりの指輪をお作りすることになっているんです。
お二人が結婚を控え、
「新しい生活を始めるために二人で婚約指輪を作りたいんです!」
そんな嬉しい声をかけていただいて始まった指輪作り。
二人が出会って、結婚することになり、
僕が指輪を作らせていただく。
つながりってホント、奇跡のようだ。
お二人はどんな出会いだったんだろう。手を動かしていたら、ふとそんなことが気になった。
一緒にいても、そうでなくても、
ふと指輪の存在を感じたときに、
お二人の出会いや絆を確認することができるような。
そんな指輪を作りたい。
こんにちは!
今日から5月ですね。
月見草も満開、猫もうっとり。
こちら屋久島もキラキラしています。
百合も咲き始めそうだし、シダの葉も大きくなてくるし、
身近な植物たちの成長に意欲を掻き立てられるこの頃。
今日もシダの指輪を作り進めてゆきました。
プラチナの板を糸鋸で切り抜いてシダのモコモコを表してゆきす。
行き過ぎたらアウト、でも深いところまで切り込めば繊細さを表現できるところ。
丈夫さと軽やかさを兼ね備えるポイントを大切に手を動かし続けた。
ジュエリーを作り進める際にそのモチーフをじっくりと観察すると、
植物って本当によくできているなあと、いつも感心してしまう。
繊細でしなやかで力強い。
美しいです!
工芸も、絵画も、音楽だって。はるか昔から全てはこの自然を表現するためにあったのだと思い巡らせると、果てしない気持ちになる。
このキラキラ感。
この躍動感。
身近にある細やかな感動を誰かと分かち合えることが、とても幸せに思えた。