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屋久島ー長崎、結婚指輪作りの旅。 心配り行き届く3人で、オーダーメイドの手作業を。

今日は早朝の制作風景から。

 

長崎に暮らすお二人と、わたくしが屋久島でお会いして、

心配り行き届く3人で、結婚指輪を作ってます。

 

言葉を交わして、デザインを作り、お二人のサイズに合わせて、お好みの素材を選ぶ。

オーダーメイドの手作業であります。

 

出会い編

長崎から屋久島へ、夏休みの結婚指輪相談会。ゴールド×ダイヤモンド、オーダーメイド婚約指輪作りの物語。山登りが好きだから!

彼女のリングとなるプラチナ素材

鉄鋼ヤスリでガリガリと削り出したアウトラインには

太いところと細いところ、抑揚がある。

 

こうすると、リングにリズム感が生まれて、

“しっかりしているけれど、繊細”な着け心地となるのです。

 

しっかりしているけれど、繊細で

繊細そして、しっかりしていて、

ほんの数時間だけど、お会いした彼女の印象と重なり合うところもあったり。

デザイン作りの時には紙いっぱいにメッセージを綴って、

屋久島まで送ってくれた。

 

細いのに、ムッチャ硬いです!

彼女のリングは特別硬い配合を選んで素材作りをいたしました。

 

山登りが大好きなお二人にも

これなら、安心して使っていただけるだろう。

 

手の中にプラチナの丈夫な感覚を得て、これはいいぞと思いを確かにした。

上が彼女のリングで

下が彼のリング

 

彼は直球で、ストレートな均一幅のアウトラインを選んでくれました。

(実は彼とは少し前からのお付き合いで、いつも彼のまっすぐな思いにハッとさせられていますが、婚約指輪作りのお話はまた次の機会に。)

 

2本揃うと嬉しくなるものですね。

作業をここでひと段落して、土曜日のしずくギャラリーへ。

 

ふわふわした晴天日。

 

ギャラリーではスイスからのお土産を頂いて、

さっそくチョコレートのひとかけらを頂いて、

しずく型のネックレスをスイスにお持ちいただきました。

スイスと屋久島で、長い距離を挟んで、ずっと長く続けてきたジュエリー作りだったので、お会いできたのが夢のようでもあって、

ネックレスを手から手にお渡しできたのがホントに嬉しかった。

楽しいジュエリー作りをありがとうございました。

 

ギャラリーの帰り道に、海へ。

美しかった屋久島にありがとう。

 

皆さまもどうぞ素敵な日曜日を。

今日もここにきてくれてありがとうございました。

 

Kei Nakamura Jewellery このようなSNSをやっています!

出会いって素敵。 お二人の時間をキュッと詰め込んだ指輪作り。屋久島編

 

いよいよ始まったお二人の結婚指輪作り。

 

作業机では素材となるプラチナを手に、

いただいた手紙や、サンプルリング、デザインのデータなどを、

航海の地図のように眺めていた。

 

お二人が屋久島に来てくれて、

素材やスタイルのお話をして、

それからの数ヶ月はラインで数えきれなほど言葉をやりとりして、

出来上がったデザインを表すと、

紙いっぱいの数字に置き換わりました。

 

数字はかたちを代弁するのだから、ジュエリー作りではいつも支えになってくれていて。

そして、かたちは想いを代弁するものだろう。

お二人のイメージを前にして、ドキドキせずにはいられなかった。

 

そして、数字を長く計算したせいでしょうか、すごくお腹が空いてきた。笑

お昼はタマゴサンドイッチを作って食べて、

からの、今日は島の東側まで出かけることに。

緑のトンネルをサーフボード片手に数分、歩いて抜けると

誰もいないビーチにかたちの良い波が打ち寄せていた。

この木の下を本拠地として、波に乗っていると、ちらほらと仲間も集まってきた。

水はちょっと冷たいけれど、日差しが強くって、

まだまだ夏の余韻漂う屋久島のころごろであります。

 

ここでは何本か波に乗ってからアトリエに戻り、

フレッシュな気持ちで指輪作りを始めました。

まずは彼のリングから。

リング幅が2.5mm

メンズでは、すっきりとつけやすくも、しっかりとボリュームあって、安心してお使いいただけるサイズ感であります。

 

酸素トーチで高温の火をかけて柔らかくして、叩いて丸く、糸のこと鉄鋼ヤスリでサイズを調整して、そしてまた火をかける。

いつもの手作業を続けていくと、

造形のベースとなるリングが出来上がりました。

さっそく、外の光の下でアウトラインをチェック。

 

プラチナのリング越しに、窓の向こうに広がる屋久島の山々を眺めていると、

彼と彼女のことを思い出した。

山登り大好きなお二人はつい先日も登山に出かけたと言っていたなあ。

 

8月の初めにお二人が海を渡ってしずくギャラリーに来てくれた時、

山登りがきっかけで出会ったことを話してくれたのがとても印象に残ってる。

 

大好きなことがあって、それにまつわる物語があって、

そして今も、これから先もその物語はずっと続いていくのだから、

出会いって素敵だなと思う。

お二人の時間をキュッと詰め込んだような指輪を作りたい。

 

屋久島でつくる結婚指輪

海とジュエリーと。屋久島秋の結婚指輪作り、始まり編

これまでの制作が終わって、新しい制作が始まる日。

水面のキラキラ、

すすきの木漏れ日、

お二人の指輪となるプラチナ素材、

屋久島サウスは秋の黄金色に包まれました。

これから新しいジュエリー作りを始めるにはちょうどよいタイミングに思えました。

秋の結婚指輪作りです。

沖縄と屋久島、春、夏、秋。お二人と作った、“シャンパンゴールド、オーダーメイドの結婚指輪”

シャンパンゴールド、ラウンドシェイプ の結婚指輪。

 

彼のリングは柔らかにカーブして。

彼女のリングはイエローサファイアをセットして。

お揃いデザインで出来上がりました。

 

リングを手に取ると、

春のしずくギャラリーでお会いした日のことを懐かしく感じました。

リングの優しい雰囲気が、なんとなくお二人に似ているようでもあって、、、

 

沖縄と屋久島、春から夏を経て秋に、

お二人と季節を共有しながらオーダーメイドで作りました。

彼と彼女の思いがいっぱい詰まった指輪作りだったなあ。

「リングの内側には沖縄の暮らしで馴染み深い月桃の模様を彫刻したいです!」

2月に初めてメールで伝えてくれたとき、

あ、これだ!とデザインが思い浮かびました。

 

月桃の模様はリング内側にぐるり一周レイアウトして、

2本のリングを重ね合わせると一つの図柄となります。

 

そしていざ、リングをピタリと合わせてみると、

なんだかお二人だけの約束みたいで素敵だった!

 

模様の中にはいつもの掛け声が文字で入っているのも、ちょっとしたこだわりで。

 

表側がシンプルなデザインだっただけに、

リング内側にはお二人だけのオリジナルをいっぱい詰め込むことができました。

5月。しずくギャラリーの月桃に花が咲きました。

そして、この小さなお花模様。見えますか?

 

最初は月桃の模様だけの予定だったのですが、

お二人が屋久島の森を歩いてオウレンの花に出会って、

ここにきた証に、私と出会った記念に、

屋久島のテイストも盛り込みたい。

屋久島旅で生まれたアイデアもありました。

 

でも盛り込みすぎでしょうか?

いや、ここはなんとかしたい。

デザインを検討して、さらに打ち合わせを重ねて、

いざ彫刻してみると、

むっちゃいい感じに出来上がりました!

3月。雪解けの森。大好きなオオゴカヨウオウレン。

 

沖縄から屋久島に。

しずくギャラリーと白谷雲水峡を旅したお二人と過ごしたひと時を、時々思い出してます。

沖縄から屋久島へ ありがとう!お二人がしずくギャラリーに結婚指輪を作りにきてくれました!

2.3mm with yellow sapphire and 2.3mm wave in 18k champagne gold

 

同じリング幅でラウンドシェイプ ではありますが、

彼と彼女のラウンド具合を変えて仕上げたので、

お揃いながらにもそれぞれの個性を感じるカタチ。

 

彼のリングのアウトラインはどこか彼らしくって、

彼女のイエローサファイアはどこか彼女らしくって、

これから長い時間、この指輪がお二人の暮らしとともにあるシーンを思うと嬉しくなってきた。

 

海を隔てて、南の島から南の島へと指輪を届けることになり、

やっぱりお二人のリングは海が似合うなと

お気に入りの場所まで出かけると、

すぐ近くにあった月桃の実が、こんなに赤くなっていましたよ!

 

2月に初めてお電話いただいてから、

オウレンが咲いて、月桃も咲いて、月桃の実が色づいて、秋になって。

平成が令和になったし。

おめでたかった結納や、

首里城のことは驚きで、時には悲しい出来事もありました。

 

たくさんの事柄を共有しながら進めた指輪づくりは、私にとって大切な思い出となりました。

 

ここまでずっとありがとう。

いよいよ海を渡りますね。

 

ご結婚おめでとうございます!

 

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

 

制作編

沖縄と屋久島、春から夏、そして秋。今だからできた、お二人との結婚指輪作りのストーリー。

沖縄と屋久島、春から夏、そして秋。今だからできた、お二人との結婚指輪作りのストーリー。

秋は朝も爽やかでいい。

朝の散歩をしていると、さすがにひんやりと感じるようになってきたけど、

体を動かすのがちょうど心地よい空気感。

海沿いの道ではいつもよりも少し遠くまで歩くようになったし、

大好きなノマドカフェさんでは毎年恒例のりんごケーキもいただきました。

 

夏の訪れが早くて、冬の訪れが遅いのが南の島独特のリズムでありますが、

やっぱり秋は美味しくて!楽しくて!

 

ここ屋久島で長野のりんごを味わうことができるし、

ジュエリーもそう。

屋久島でつくるジュエリーを、海を越えてみなさまと分かち合うことができるのも、今の時代の恩恵だなあと思う。

 

ちょうど今、

ここ屋久島よりもさらに南側、

沖縄に暮らすお二人に届ける指輪を作っていて、

 

お二人と出会うことができたのも、

結婚指輪をつくることになったのも、

いつもfbのメッセンジャーでお話ししたり、

指輪の作業の画像を送ったり、

彼が作ったチャンプルーの画像を受け取ったり、

季節のお花情報や、

首里城のことも伝えてくれました。

 

全部今だからこそできることばかりで、

きっと多分、同じ指輪づくりはできないのだなあと思うと、

今がとても貴重なものに思えてきた。

 

沖縄と屋久島

春から夏、そして秋にかけての結婚指輪づくりだったけど、

いよいよ最後の仕上げ作業が始まろうとしています。

 

その旨を二人にメッセンジャーで伝えると、

「わあああ素敵です!!!」

と彼女から。

「思い描いていたものが形になる喜びです!」

と彼から返信が届いた。

いつもの3人の指輪づくりです。

 

少し前にシャンパンゴールドのリング本体が出来上がったところまでを書きました。

彼がつけるゴールド結婚指輪。爽やかに。スタイリッシュに。シャンパンゴールドで作っています。#屋久島 #沖縄

18k chapmpagne gold and yellow sapphire

 

イエローサファイアをセットすると、秋色に仕上がった彼女のリング。

さりげなく、繊細に。そんなイメージを表現すべく、

表面はマット仕上げといたしました。

 

指輪だと、自分で石を見ることができるのが嬉しいところですよね。

リングを手にしてイエローサファイアのキラキラを眺めてると、

小さくても広がりのある素敵な石で、わたしは好きだなと思いました。

 

さあ、これから彼のリングを仕上げよう。

明日は完成編です。

リングの細部には、お二人だけの秘密もあります!

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

やっぱり、シルバージュエリーが楽しい!秋の屋久島結婚指輪作り。素材編

こんにちは。この連休をいかがお過ごしでしたか。

ここ最近、毎日のように美しい空が現れる屋久島サウスです。

 

こちらは昨日、夕暮れ時のインスピレーション

沈む太陽を求めて車を走らせているうちに、オレンジ色に染まる空が新しい場所まで導いてくれた、それはふしぎ時間でありました。

水平線には遥か遠いトカラ列島まで見えました。

 

さて、一夜開けてのアトリエです。

今日はシルバー制作の日!

この先にシルバーでの指輪作りが何本か続く予定があって、

その素材を一緒に作っておこうとなりました。

 

シルバーの金属片をるつぼにまとめて、

バーナーで火をかけて溶かし、鉄の枠に流し入れる。

温度は約930度。

プラチナやゴールドよりも低いとはいえど、高温注意であります。

なんだか楽しい。。笑

 

初めてジュエリーを作ったときもシルバーだったし、

ゴールドやプラチナで宝飾の加工技術を身につけてから、

その流れでつくるシルバージュエリーはまた新しく。

結局のところ、シルバー作りはやっぱりいつも面白い。

 

溶かされて固まり、棒状になった銀の塊をローラーにかけて

パスタ伸ばし機で麺を細長くする要領で伸ばして、

金属は圧力がかかると硬くなるので、途中何度かバーナーで火をかけた。

そして、またローラーにかける。

何度も何度も繰り返し作業していくと、

こんなにも細くて長いシルバー素材が出来上がりました。

 

こちらはちょうどリング4本ほどの素材となる量であり

これから始まるシルバーでの結婚指輪作りを前にして、ワクワクせずにはいられなかった。

どんな時間になるんだろう!

ふと窓の向こう側を見る。今日の夕日もなかなかなものになるだろう。

レースのカーテンのような雲が印象的だった。

 

作業はここでひと段落、のつもりだったけど、

久しぶりだったシルバーでの作業が楽しすぎてリズムが出てきたのか、

もっと作りたい!と自然に手が動き出していた。

 

2.3mm幅のシルバーリング。

彼と彼女同じリング幅でつくる、お揃いの結婚指輪。

こちらがお二人おリングの土台となるのですが、

指輪作りは少し先のお話に。

 

明日もまた、ジュエリーです。

素敵な秋の1日を。

 

屋久島でつくる結婚指輪

 

Kei Nakamura Jewellery このようなSNSをやっています!

土曜日、しずくギャラリーの思い出。エタニティーリング コレクション。屋久島旅でジュエリーに出会うこと。

日差しが強くて夏のように暑かった土曜日の思い出。

 

この日は3連休の初日といいうこともあって、

しずくギャラリーにはたくさんの皆さまにお越しいただきましてありがとうございました!

ギャラリーに展示してあるエタニティーリング のコレクションは上から

雨上がりの指輪
あじさいの指輪 

どちらもゴールドとダイヤモンドを組み合わせて作った、お気に入りのリングなのです。

 

ギャラリーではこんなおやつもいただきました。

 

山梨から来てくれたお二人。
ずっとお会いしたかったお二人。

 

聞くと、お二人はこの日の早朝から九州最高峰の宮之浦岳にを目指し、

登頂、そして下山してからしずくギャラリーに到着したのがなんと午後の2:30!

これはかなりの健脚でないと成し得ないペースで、相当な山歩きの達人に違いないと、密かに畏敬の念を抱いたのでありました。

 

お二人の念願だった屋久島旅があって、そこにわたしのジュエリーもあって。

大切な時間の中でお会いできて本当に嬉しかった。

素敵なジュエリーをお作りいたしますね。

 

最近のオススメは何かありますか?

とお二人に聞かれて、

そうですね、ここのところのサンセットタイムは格別であります。

と答えると、

わたしもウズウズとしていつものビーチへ。

 

夕暮れ時、波打ち際の泡泡。

気がつけば水もずいぶん冷たくなってきた。

 

今年もいよいよ後2ヶ月となりましたね。

空も秋色になって、水も冷たくなって、

また新しいステージの始まりを感じています。

秋のジュエリー作りも楽しみにしていてください!

 

花束を贈るようにジュエリーを届けたい! 屋久島秋の花“サキシマフヨウ のネックレス”

サキシマフヨウ のネックレス platinum, yellow gold, pink sapphire  

「サキシマフヨウ の花をかたどったネックレスを彼女にプレゼントにします!」

彼からメッセージが届いたのは、ちょうど屋久島でサキシマフヨウ の蕾が出来始めた頃でした。

 

彼女に届ける予定を伝えてもらい、

その日に合わせてジュエリーを作ってお届けしました。

そして、その日までは、このネックレスを作ったことはずっと秘密にしていたのです。

 

そして、

「彼女にとっても喜んでもらえました!」

と嬉しいメールが届いて、わたしも一安心。

幸せな気持ちに包まれて、このブログを書いてます。

 

素敵なジュエリー作りをありがとうー!

 屋久島ではちょうど今が満開のサキシマフヨウ 。

季節に咲くお花のネックレスを届けるのは

お花を摘んで花束を作って、大切な人に贈る気持ちと同じなのかもしれません。

淡いピンク色も素敵ですね!

 

サキシマフヨウ の花は小高い木々に咲いているので、こうして見上げることが多くて、

眺めると、いつも光いっぱいの空とセットで、なんだか希望が湧いてくる。

 

島に暮らすうちに、

屋久島の秋を纏うことができるとどんなに素敵だろう!

この花をかたどってジュエリーを作りたい!

と思うのはとてもとても自然なことでした。

サキシマフヨウ のネックレス platinum, yellow gold, pink sapphire

 

葉っぱの上に置くと、

やっぱりよく似合っていたお花のネックレス。

 

花びらはプラチナで作りました。

花弁に見立てたゴールドの石枠にはピンクサファイアをセットすると、

約1cmほどではあるけれど、確かな存在を感じることができました。

 

小さくて、存在感があって。

これはずっとつけてたくなりそうだ。

 

お花のジュエリーはこうして自分で眺めても、

つけている人を見るのも楽しいものですね。

 

わたくし自身も、

心が華やぐお花のジュエリー作りにずっと夢中です。

 

お花を感じたいときに
屋久島を感じたいときに、
ピンクが大好きで、
大切なプレゼントに、
自分自身のために、

皆さまに手にとっていただけますと最高です。

 

 

 

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