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ルーペとピンセットを持たない日 #屋久島日々の暮らしとジュエリー

朝の庭先を歩いた。雨上がりは特別な時間だと思う。今日はルーペとピンセットを持たずに過ごそうと思っていたので、こんな日は見上げたりしゃがんでみたりと、ゆっくり世界を眺めてみる。今日も屋久島にありがとう。

柔らかな朝。

シロツメクサの成長をいつも楽しみに眺めています。

ほんと、よくできているのですよね!ランタナの集まり具合についつい魅入ってしまい

植物の先生でもあるお隣さんに、グミの木と教えてもらった木。少しおすそ分けいただきます。

蜘蛛の巣越しに木漏れ日を見上げて。

山茶花の蕾を見つけては、冬のいろいろを少しずつ考え始めています。

サキシマフヨウ 、ハイビスカス、プルメリア、屋久島の季節とともに結婚指輪を作っています #オーダーメイド

ステンレスの型枠に添えたリングを木槌で叩き、造形も一旦折り返しとなるお二人の結婚指輪。

サキシマフヨウ の開花とともに始まって、秋の気配の中進めてきた制作の日々を振り返る。

 

お二人としずくギャラリーでお会いしたのは夏真っ盛りの頃だった。

あれからは海もあって、ハイビスカスもプルメリアも咲いたし、大きな台風も来たし!なんとも屋久島らしい日々だったなあ。

ここまで長くお付き合いいただいてありがとう!

お二人のストーリーからデザインが生まれる。オーダーメイド、柔らかラウンドシェイプ の結婚指輪、制作編 

結婚指輪を作るときは、今までの暮らしと、これからの暮らしの、お二人が区切り目に立っていることがしばしばで、そのドキドキとした瞬間にご一緒できるのは、わたしにとっても大切な時間となっている。

今までの旅がひと段落して、これから長い旅が始まる、二人で一緒に地図を開いて眺めている、宝物のような時間だなと思う。

 

ちょうど指輪が出来上がる頃に長く暮らした屋久島を旅立つことになっている彼女のリングを今日は眺めながら。

*

 wave ring in platinum

アウトラインにカーブを施したプラチナリング。全体を丸く、柔らかな曲線が包んでいる。

淡いピンクの色合いが心地よくて、サキシマフヨウ 越しに小さなリングの中を眺めているシーン。白色系のプラチナは、暮らしの中で世界の色々を写しこんでくれるだろう。

彼のリング と彼女のリングをここで初めて並べて。スクエアシェイプ とラウンドシェイプ 、それぞれのスタイルが重なり合って、新しい一つの息吹が生まれるような、そんな結婚指輪を思い描いている。

1日が終わる頃、その花を閉じるサキシマフヨウ 。季節の中には、小さな終わりと始まりが重なり合っている。そのサイクルの一部となって、ジュエリーを作ってゆこう。

お二人の指輪が出来上がる頃、島にはまた新しい花が咲き始める。

 

屋久島でつくる結婚指輪

秋の屋久島。サキシマフヨウの花とともに作る、お二人だけの結婚指輪 

秋の屋久島サウスです。サキシマフヨウの花とともに作り進めるお二人の結婚指輪、半ばを過ぎたその制作過程を振り返りながら。

お二人のストーリーと島の季節との出会いから生まれるプラチナリングの造形をご覧いただければと思います。

出来上がる頃にはまた新しい花々が咲き始めていると思います!

 

 

お二人のストーリーからデザインが生まれる。オーダーメイド、柔らかラウンドシェイプ の結婚指輪、制作編 

彼と彼女、そしてわたし。これまで歩んできた結婚指輪作りも、もう半ばを過ぎたのかな。一緒に作り上げたイメージがいよいよ形になってゆく時間はなにものにも変えがたく、楽しい。

彼のスクエアシェイプ とこれから造形を始める彼女のラウンドシェイプ 。アウトラインの違いも大切なアクセントだ。出来上がる指輪は二つで一つになるようなイメージだからだ。

ジュエリー作りで生まれた繋がりにありがとう。お二人と旅するように結婚指輪を作ること。#屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

結婚指輪作りって、お互いが一緒に歩むことを決めて、かなり最初のうちに取り組む共同作業だろうと思う。

いざ、好きなデザインをピックアップしてみると、当たり前のようにそれぞれが違っているのも面白くて。

あ互いの“好き”を隣り合わせると補い合いが生まれて、繋がり一つになる様子を微笑ましく思いながら、いつも作業机に向かっています。

 

プラチナのリングに手を加える度にお二人らしくなってきた。ときおり並べて佇まいを眺めてはまた作業に戻る。彼女のリングは柔らかな手触り感に仕上るだろうか。今日は手の中で息吹を確かめながら進める造形作業を。

 

「全体を柔らかなラインが包み込むようなフォルムが好きです」

しずくギャラリーで彼女が伝えてくれた。彼女のリングはラウンドシェイプ のデザインで。体の一部になるような指輪のイメージをずっと大切に抱いてくれていたようで、とても印象的だった。

丸くて柔らかく。そして、すっきりとシャープに。

お二人の大切なモチーフとなっている月桃についてはもう少し先のお楽しみに。

表面をできるだけ丸くして、内側も柔らかに、そして太さに抑揚を与えたプラチナリング。これまでいくつも作ってきたはずだけど、初めての形であることに気がついた。オーダーメイドの結婚指輪作りでは、つけてくれる人の数だけオリジナルが出来上がるのだと思う。

なるほど、お二人のストーリーからデザインが生まれるのだ。

夕暮れ時、海とプラチナリング。

アウトラインを爽やかな光の下でチェックして、

うんいい具合です。

明日もきっと良くなる。

 

屋久島でつくる結婚指輪

プラチナリングと今日の空 #屋久島でつくる結婚指輪

造形を始めることになった彼女のリング。

島に暮らす(なかなか近所に)彼女とは、彼と一緒に打ち合わせもしたし、ちょっとしたタイミングに待ち合わせをしてサンプルのサイズ確認なども重ねてきた。

振り返ると、それがしずくギャラリーでの最後の打ち合わせのでもあって、なんだか巡り会いを感じるデザイン作りの時間だった。

アウトラインの造形は鉄鋼ヤスリを片手に。

彼女のリングは全体を柔らかなカーブで包むように。ここまで3人でイメージを作り出してきた。

かたちのない思いやイメージが一つのリングとなってゆく、その時間を一緒に楽しんでゆきましょう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

ツワブキの指輪 18k yellow gold, diamond #屋久島でつくる結婚指輪

ツワブキの指輪

material: 18k yellow gold, diamond
size: 0.8mm flower, 2.3mm diamond

Delivery time is within 1 months.
Make by custom, One-of-a-kind .

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約1ヶ月。

 

お問い合わせ
hp@kei-jewellery.com

tel: 0997-47-3547

屋久島の季節とともにジュエリーを作ること。ありがとう!ツワブキと紫陽花の指輪 #動画編 

紫陽花の指輪 18k yellow gold, platinum, diamond #屋久島でつくる結婚指輪

紫陽花の指輪

material: 18k yellow gold,platinum, diamond
size: 5.0mm wide

Delivery time is within 1 months.
Make by custom, One-of-a-kind .

こちらの作品はサイズを合わせてオーダーメイドにてお作りいたします。
ご注文からお届けまで約1ヶ月。

 

お問い合わせ
hp@kei-jewellery.com

tel: 0997-47-3547

オーダーメイドでお届けします。紫陽花の指輪とツワブキの指輪。 2020年 秋の屋久島。

屋久島の季節とともにジュエリーを作ること。ありがとう!ツワブキと紫陽花の指輪 #動画編 

ジュエリー作りで生まれた繋がりにありがとう。お二人と旅するように結婚指輪を作ること。#屋久島でつくる結婚指輪 #制作編

雨上がり、アトリエの近所を散歩に出かけて朝露を眺めました。朝のしずくはいっそう心地よい。みなさま、この週末はいかがお過ごしでしたか?

アトリエには長野に暮らす友人から驚くほど甘い葡萄が届いていて!それを朝食にいただいて、長野をたっぷり感じて作業を始めることに。ジュエリー作りで生まれた大切な繋がりに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

結婚指輪作りは、お二人とわたしと、ともに描いた地図を片手に旅するようにいつも進んでいて、デザイン作りが始まってから出来上がるまでの数ヶ月の色々もまた、かけがえない時間だなあと思いながら。ジュエリーを形作るのは、きっとそのかたちの向こう側にある事柄のような気がしている。

やっぱり自然が好き!屋久島に暮らして作る、お二人の結婚指輪 #オーダーメイド #制作編

そして2020年の10月は、屋久島の仲間にお届けする結婚指輪を作っている。

長く島に暮らした屋久島から新しい場所へ。おわりのはじまりにまつわる気持ちはきっと幸せな揺らぎなのだろう。そんなフレッシュな心地をシェアしていただきながら作業机に向かうこの頃。

 

今日は、彼のリングの造形プロセスを。プラチナの質感もクローズアップで眺めると心地よいと思います。

鉄鋼ヤスリ1本を片手に彼のリングの造形を進める。シンプルなスクエアシェイプ 、といっても細部に柔らかさを感じていただけると最高だ。手作業ならではのあたたかみあるラインを生み出したいと思っている。

内側は丸く。お仕事柄つけ外しの多くなるだろう彼の指に優しく。

造形がひと段落した彼のリング。リング幅3.0mm、スクエアシェイプ 、プラチナ。ここでお二人の指輪を作ることができる今にありがとう。

やっぱり自然が好き!屋久島に暮らして作る、お二人の結婚指輪 #オーダーメイド #制作編

朝一番、海に入ってアトリエに戻り、朝食を食べて作業机に向かう日々。屋久島サウスのアトリエです。

自然からいただいたバイブレーションがジュエリー作りの時間に余韻として響くと嬉しい。

まるで夏のような暑さも。

島での暮らしでは、自然の持つじっくりだけど休まないリズム、そのスピード感にインスパイアされている。形の向こう側にある見えないものを求めている。

香りにまつわるお仕事だったり、体の奥を看るお仕事だったり、お二人との繋がりに思いを馳せながら、ゆっくりと、少しずつ、作業を進めていこう。

 

さて、指輪作りの色々は、彼と彼女が選んでくれたプラチナを加工始めたところまで書きました。

お二人のこれまでと、これからを記すように。オーダーメイド、屋久島でつくる結婚指輪。#制作編 #プラチナ

繋がり円になるリングという形状は、独特の力を感じる造形だと思う。揺るぎない硬さの中に、流れるような動きがある。

1本の細い線をくるりと巻いてリングをつくると、これまでには感じなかった何かが生まれる不思議。

今日はそんな作業を振り返りながら。

プラチナの配合は90パーセントが純プラチナ。残りは6%のパラジウムに4%のルテニウムを加えて、強度を高める配合を選びました。

これで頑丈にお使いいただける。

糸鋸でプラチナの両端をカットして

高温状態にしてつなぎ合わせる。道具だけがアップデートされてゆく世界観の中で、遥か昔から変わらない時間軸にいる。

山々を背景に眺めるお二人のリング。10月の夕暮れ時。今日も屋久島にありがとう。

 

屋久島でつくる結婚指輪

お二人のこれまでと、これからを記すように。オーダーメイド、屋久島でつくる結婚指輪。#制作編 #プラチナ

屋久島サウスのアトリエです。台風が去って窓の向こうに現れた大きな虹。

庭では台風前にタネを撒いていたシロツメクサも発芽していて!  これまでの色々が一度リセットされて新しい舞台が始まったような気がした。

これまでの暮らしがひと段落したり、お二人で新しい場所に暮らし始めたり、結婚指輪作りのタイミングでは、しばしば “おわりのはじまり” について考える。

 

ちょうど今、結婚指輪作りを一緒に進めているお二人とのメールも思い出しながら、ちょっとドキドキ、でもワクワクした気持ちで作業机に向かっている。

お二人の海と、屋久島にまつわる結婚指輪作り #始まり編 #屋久島でつくる結婚指輪

お二人のこれまでと、そしてこれからを記すように。

作り始めた結婚指輪の工程を少しずつ。

作業台にお二人が選んでくれたプラチナを用意して。シルバーで作ったサンプルリングだったり、彫刻模様のデザイン画だったり、一緒に作り上げたイメージを置き換えた数字だったり、彼女が描いてくれたスケッチだったりを地図のようにして、これからの工程を航ってゆこう。

何度も使い続けてきた、酸素トーチの作業台。まずはここで火を入れてプラチナを柔らかに焼きなます。

太いところと細いところを作って、リズム感よく仕上げたい彼女のリング。

 

ここで生まれた金属片はリサイクルされて、また次の素材へと繋がってゆくのですよ。

大きな始まりの中に、小さな終わりが重なり合っていて、その終わりはまた次の始まりへと繋がってゆく。

それはいつ、どこにバトンタッチされるのだろうか。希望のかけらを作業机の上に、果てしない気持ちで眺めている。

屋久島でつくる結婚指輪