Blog

屋久島の夏、癒しの指輪作り。大地とつながるピンクゴールドのリング #屋久島でつくる結婚指輪

夏は1日の始まりが早い。まだ涼しさの漂う屋久島サウスの朝。

山々の稜線を辿り、すぐ近くに現れる海を眺めた。海と森がすぐ近くにある屋久島だ。風もなくて海面は凪いでいる。今日も穏やかな1日になりそうだ。

長い雨を抜けていよいよ始まった感のある夏。海も山も花々も、南国調に染まった色彩に囲まれて、ピンクゴールドのリングを作っている。

屋久島の夏、癒しの指輪作り。ピンクゴールドを手に海に出かけました。#屋久島でつくる結婚指輪

ジュエリーの素材となるゴールドやプラチナもまた、元々は全てこの大地から生まれてきたのだと感じることがある。ピンクゴールドもまた、ハイビスカスやあるいは朝焼けだったり、世界を包む色彩の一部なのだと思うとグッとくる。

もともとジュエリーとは、この地球のかけらを纏うような感覚だったのかもしれない。はるか昔のインディアンの暮らしに思いを馳せてみたりもする。そこでは、大地と繋がっていられるようにと、何かお守りのようにリングを作っていたのかもしれない。

 

さてさて、アトリエです。今日も作っている。癒しが洗練と出合う場所を求めながら。

つけた時にリズムを感じられるように、ピンクゴールドには最初に抑揚を与えておく。鉄鋼ヤスリを使ってガリガリ。

普段に何気なくつけるお守りのようなリングが宝飾の高いクオリティーで作られていると良いな、とずっと感じていた。それが自分自身でジュエリーを作るようになったきっかけだったように思う。

抑揚を与えたピンクゴールドはくるりと巻いてリング状に、ガスバーナーの火を慎重に当てつつ、両端同士をぴたりとくっつけた。こうすると金属は一気に強度を増して硬くなるのだ。小指サイズの小さなリングがもうすでに可愛いくてほっこり。

彼女とは東京の裕子さん個展ですれ違ってお会いできなかったのだけれど、10月の屋久島にリングを受け取りに来てくれる。お会いして出来上がったリングを手にしていただけるのが嬉しい。その頃はもうコスモスなんかも咲き始めているだろうか。夕焼けの綺麗な季節だ。

数ヶ月にわたるオーダーメイドの日々のその1日。今日も屋久島にありがとう。

 

 

屋久島でつくる結婚指輪

オーダーメイドのお問い合わせはこちらまで
hp@kei-jewellery.com
tel: 0997-47-3547