屋久島サウスのアトリエです。リングの内側は丸く緩やかなカーブを描くように削り出した。つけ心地柔らかになりますように。そして造形作業もあと少し。
気がつけば彼女との指輪作りも折り返し地点を過ぎたようだ。制作自体はある意味儚く過ぎてゆくのだけれど、デザイン作りだったり出来上がってからのお付き合いもまた、オーダーメイドならではの充実した時間だと思う。
たしかに、ジュエリーは身につけるものなので、身体的なフィット感は一番大切にしていたいところ。なんとなくではあるけれど、日々確実に伝わってくるフィーリングが自分にぴたりと響き合ってくれると、心地よいものだ。
ずっと長くつけていただけると嬉しい。今日もそんな想いとともに、いつもより少し長い時間軸で。
コンコンコンと、リングに緩やかなカーブを与える。大好きなスタイルで、これまでもずいぶんたくさん作ってきた。造形的に“流れを”感じるところが日本的で良いなとも思うし、カーブが指元にすっと馴染んでくれるところも気に入っている。硬くて冷たい金属のはずなのに、とても有機的な温かみが感じられるのだ。
しかしながら、付け心地だけではまだ完全ではない、というのも正直なところ。
たとえば、庭先で雫を抱くハイビスカスのように柔らかな質感と美しいアウトラインとを同時に備えている、そんなジュエリーをイメージしつつ。作業台の上で小さなタッチをシンプルに積み重ねている。
気がつけば7月もあと少しとなっていて驚きではありますが、皆さまこの夏をいかがお過ごしでしょうか?海にとうもろこしやスイカのスタイルでしょうか?夕暮れ時の散歩やドライブも気持ちよく感じられますね。屋久島はノースの海が美しい季節です。
作業終わりに車を走らせてノースの海で波に乗って、帰り道に冷たいミネラルウォーターとヨーグルトをいただきながらサンセットを眺めていた、夕暮れ時のワンシーン。
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