屋久島サウス、ここにきてハイビスカスの勢いがすごいです!
庭の生垣にも満開のハイビスカスで、
窓際から眺めては、目に優しくて助かってます。
まだまだ夏のようだった日差しにも、秋を感じる虫の合唱にも癒されて、
からのジュエリー作りです。
これから造形を施すリングにラインを入れて寸法をとっています。
彼女のリングは表面から5mmのところに一本。
並行して9mmのところにもう一本。
表面にはさらにもう3本。
これらのラインがガイドとなって、
これから進める造形を導いてくれます。
そして、その数値はお二人と一緒に作り上げたイメージが置き換わったもの。
ジュエリーを作るときはこうしてo.1mm単位で寸法を測って作ることが多いのは意外かもしれません。
案外こう見えても数字好きなわたくしであります。
とくに欧米では、ジュエリーは工学的なジャンルにポジションを取ることが多くて、とにかく理詰めで数値がたくさん!
建築などと同列な印象があります。
必要から生まれる美しさ、的なところが欧米のジュエリーで好きなところ。
一方、日本のジュエリーの好きなところは
森羅万象をカタチに変えること。
そこには水のような流れるラインがあったり、
光のような揺らめきがあったり、
言葉や理論で表現できないことをカタチに表現しようとする風習のようなものを感じます。
ガイドラインに沿って。
鉄鋼ヤスリでガリガリとプラチナを削り落としてゆきました。
120番と荒い紙やすりでざっと表面を削り落とすと、
柔らかなラインが現れましたよ!
リング幅1.9mm ラウンドシェイプ 。彼女のリングデザイン。
デザイン作りで生まれたアットホームな空気が懐かしいなあ。
お二人とは宮之浦の公園で指輪の相談会をいたしました。
夏真っ盛りの屋久島ノース。
指輪作りの幸せな時間だった。
夕暮れ時、作業をひと段落して散歩に。
見上げると、また新しくなった空が広がっていた。
ずっとずっと水平線の向こうまで。
遠くを眺めてみたら、またふわりと力が抜けてきた。
もう少し、指輪作りを続けよう。
また同じ道を歩いて帰ろう。
皆さまもどうぞ素敵な一週間を!