こちらは昨日出来上がった彼のリング。
秋の空との出会いが心地よかったので、
今日は彼女のリングを持って海に出かけることにした。
夕暮れ時、いつものビーチにて。
ピンクゴールドは夕焼けの淡色に似ていると思う。
お二人の指輪を作っている間は、屋久島の秋がとにかく美しくて、
柿の実が熟すように、ぐっと色濃くなってきた空海を見ていたら、
お二人も海によく出かけていたなあと、島に来てくれた時のことを思い出した。
青空に包まれた夏最高潮の頃。
お二人は指輪を作るわたしを屋久島に訪ねて、その流れでぐるり日本旅へと向かったのです。
屋久島ー関西ー関東、海を越えてデザイン作りのお話し。2019夏!しずくギャラリーで結婚指輪の相談会。屋久島にありがとう、プラチナリング と夕暮れ時の海。
platinum and pink gold “wave ring”
彼のプラチナリングと彼女のピンクゴールドのリング。
流木の上にそっと置いてみると、オレンジ色の光がリングを通り抜けた。
木肌に、海や砂とも質感がマッチしていたのは、金属の素性を生かしたマット仕上げによるものだろう。
アウトラインは緩やかにカーブを描いていて、
よくみるとリングの表面にもう一つの波のラインが重なり合っている。
彼と彼女、色違いのお揃いデザインだ。
お二人の息ぴったりがリングに溢れてた。
ちょうどサンセットタイムがやってきたので、浜辺に座ってしばらく眺める。
おめでとう!ありがとう!
じわじわと広がった気持ちとともにアトリエに戻りました。
さてさて、アトリエです。
作業机の光で見てみると、また新しい表情に出会うことができましたよ!
彼のリングが幅2.3mm
彼女のリングが幅2.2mm
ともにすっきり細身のスタイルです。
お二人は食にまつわるお仕事をされていて、
日々の暮らしでは何かと手作業も多くなりますねと、伝えてくれました。
ピンクゴールドはもともと硬い素材なのですが、
もともと柔らかなプラチナは配合を硬く調整したのもよかったと思う。
繊細なデザインでも安心してお使いいただけるように、
素材選びにはこだわりました。
よくみると、彼女のリングの中央部分はキュッと細く仕上がっているのがわかりますか?
一方、彼のリングは手に取ると彼女のリングよりもずっと重たかったりもします。
それぞれの好みやスタイルに合わせて作り進めていると、
どんどんオリジナルが生まれてくるのがオーダーメイドの素敵なところだと思う。
でも、違うほどに近しく感じるのはなぜだろう。
違っていて、引き寄せあって、一つになって、また個性が際立って、
そんなものなのかもしれませんね。
そして、お二人が3人になる日が近いとお伝えいただいて!
指輪作りの間は、お二人の幸せな時間にご一緒できて、いつもあたたかな気持ちで作業机に向かうことができました。
素敵だった指輪作りにありがとう。
ご結婚おめでとうございます。
制作編
日々のこと