マリッジリングは島内の方から声をかけて頂いて作らせて頂くこともあって、
結婚という節目であるから、指輪を受け取って島を離れ新しい場所へと旅立って行かれるというケースも時々あります。
それがとても近しい方である場合もあって、そんなときはとても感慨深い気持ちに包まれる。
まるでこのリングが切符のようにも勝手に思えてきたりして。
きちんと時刻通りに乗り込めるようにお渡ししないと、とか
往復切符のようにあとからこの島を思い出してもらえるように、とか
そんなことを考えながら
今日はマリッジリングのサンプルを作っていました。
ふと思いついたのは、
僕が今、自分のためにマリッジリングを作るとしたらどんなスタイルのものとなるだろう、ということで、
この機会に僕自身が好きなアウトライン、好きなボユーム、好きな素材を改めて考えてみています。
たぶんそれは普遍的なデザインのもので、しっかりとした作りで存在感のあるものとなるだろう。
今回はそのデザインを余分に一つ足してご提案するつもり。
今というよりかはどっしりとした安定感のあるものとなるだろうけれど、そういうのも一つぐらいあってもよいだろうと思う。
オーダーメイドのジュエリー作りは声をかけて頂く皆様にヒントを頂いて、
そこからいつも新しいものが生まれてくることとなります。
僕の中のどこかにあるものが、ポン!という合図とともに表に現れてくる瞬間があって、それがとても気持ちがよい。
新しい発見は往々にしてとてもクラッシックなデザインであることがとても不思議なんです。
どこまでもシンプルで普遍的なデザインのリングをお二人のスタイルに寄り添うようにオーダーメイドでお作りする。
バイブレーションを感じる手作業をしてゆきたい。
さあ、明日もまたジュエリーです!
この週末があたたかい時間に包まれますように。
ありがとう!